早速私も行ってみたが、中は風呂以外の客でごった返していた。木札がキーになった靴箱に靴を入れ、自販機で入浴券を買ってフロントで手続きする。オリジナルタオルは100円で、貸しタオルはなさそうだ。籐でふいてある床の脱衣場は実用的で、ロッカーは木製、籐のイスやベンチもたくさんある。
浴室は綺麗で充実していてとにかく広い。天井はベージュのプラスチック、側壁は青石の薄板が全面敷き詰めてある。壁絵はお約束の巨大な富士山(ペンキ絵風の美保の松原から望む表富士で銘も入っている)でとにかく開放感があって銭湯のイメージをしっかり踏襲している。浴槽は歩行湯やジェットバスや塩サウナや露天風呂や薬湯など17数種(男湯は16種類らしい)もある。
地下1150mより汲みだした源泉にはラドン含有量がかなり豊富らしい。まわりがビル街なので露天風呂は天井が少し空いている程度で、ちょっと興ざめだ。四国最大だという広いサウナも解放的である。
休憩室も写真のように広々している。天井や柱などはコンクリートの打ちっ放しで配管もむき出しのところも多いが、必要な所にしっかりと空間とお金をかけており、公衆浴場の最大のポイントである脱現実感と現実的で庶民的な経済性のバランスが良く、好感が持てる。ただ、この温泉浴場による弱者である街の銭湯への影響が心配される。なお、よほどうまくいったのか、平成26年には今治駅前にも「キスケの湯」が進出することになった。次は宇和島か!(H13.6)
さて、平成26年に久しぶりにキスケの湯に行ってみた。すると、特に強調されていたのが右の写真のもの。そうソーラー温水器だ。まず、入口の上がりっ鼻の中央、一番目立つところのポスターが主張している。入るときには何か荷物が立てかけているような感じなので気にしなかったが、それがこの写真。ソーラーパネルの実物である。シャワーの湯はこれで造った温水を利用していると言うことのようだが、環境問題に取り組んでいるということをいいたいのだろう。