みかわ湯 (松山市 和泉北1-16-10, 確認H9)
営業時間 14:00〜23:00 休日は1のつく日
国道56号線を北上し、環状線和泉陸橋をくぐるとすぐ、国道沿い右手にあるみかわビルの一階がこの銭湯である。前に2〜3台分の駐車スペースがあるが、空いていることは少ない。 入り口を開けて、番台に湯銭を置き、回り込むように脱衣場に入る。脱衣場にはぶら下がり健康機やリクライニングマッサージ機があり、片隅には比較的ゆったりしたボックスサウナがある。中央に木のベンチがあり、そばに背の高い紺色の灰皿代わりの火鉢がある。
浴室に入ると、右奥の壁の紅葉と滝のタイル絵が目にとまる。その下に、なかなか良い石を組み上げてつくった気泡岩風呂がある。岩の途中から突き出た木から湯を落としているが、これは打たせ湯というより、タイル絵の滝壺を演出したものであろう。よく見るとこのタイル絵は滝の向こうが不自然である。右下がりだから上から見た構図なのだろうが、滝の向こうには青空が広がっている。中央の浴槽は2つに区切られていて奥の丸い御影石の湯出し口の下からバブルが噴出している。手前の湯舟の底には、小さな鯉のタイルが埋め込められている。大きめの錦鯉に緋鯉と真鯉が寄り添って泳いでいる図である。よく見るとかなり精巧なつくりである。ただし、緋鯉だけは2段腹の肥満鯉で、ひれもいい加減である。カランは珍しい鶴印のピストン式である。奥の庭も比較的よく整備されていて、池にはきれいな水が張ってあって、アーチ型の橋もかかっている。でも、魚は女湯の方にしかいないようだった。南天などの低木や、シダやオシロイバナなどがバランスよく配置されていて、照明もあるのだが、点灯はしていなかった。天井は中央の低い斜面になっていて、タイル絵の上に換気扇が一つある。立地条件はよいが、駐車場がないとなかなか利用しにくいので残念である。