松の湯 (松山市 竹原町627-1 廃業?)
営業時間 6:00〜10:00,14:00〜23:00 休日は4日,19日
JR松山駅を数百メートルも南下すると、右手に大きなこの銭湯がある。それは道路沿いにはコインランドリー、2階には家族風呂もあるビルにある。この銭湯の後ろには製材所があるらしく、共同の立派な煙突が立っている。これで銭湯経営の重要な部分を占める燃料の問題を、うまく解決していいるのであろう。入り口前に駐車場としての空き地があるので、そこに車を止めて入る。入ると自動販売機のある部屋があり、そこから男湯の脱衣場に入る脱衣所の前後には、今ではほとんど見かけることがない金魚の絵の立派な磨りガラス板がはめてある。
浴室は、280円の銭湯としてはこれ以上ないというほど多彩な浴槽がある。多くの浴槽は、他の銭湯でも見られるものではあるが、赤外線湯というのはここだけであった。これは赤外線の光源がある浴槽である。腰に当ててみたが、特に何か効果があるとは思えなかった。サウナも十分に広く、ドアは2重になっている。その横の階段を上ると、サウナの上には、スチームサウナがあるが、この苦しいサウナに入った者を一人も見ていない。奥の打たせ湯の岩風呂には、2組のカエルの親子がいる。洗い場の腰掛けは石の台である。このように施設面では充実した銭湯なのだが、やたら注意書きがあり、目ざわりである。常識的なことについてあえて注意されるのは不愉快なものである。この銭湯の客は、広い地域からさまざまな来るために、しかたなくこのような注意書きが必要とするのだとは思うけれども、とにかく、気分を壊すものであることには違いない。ただし、このときには強い朝日がさしこんでいて、幻想的なムードがただよっていた。