喜多の湯 (松山市 小栗町5-9-35, 確認H9)
営業時間 14:00〜22:30, 休日は3のつく日
そごう前から南下し、県立中央病院を過ぎて2つ目の交差点を右に曲がり、300mほど歩く(国道56号線からは伊予信用金庫の交差点を東に入る)と、中央に点滅埋め込み信号のある交差点があるので、北に曲がって少し行くと、右手に小栗郵便局がある。もう少し行くと左に立派な地蔵堂のあるH多の湯につく。地蔵堂は、小さな背丈ほどの木造の社で、右にモルタルでできたほこらの中にも六地蔵と不動明王らしき石像がある。その裏に車四台ほど止めれる駐車場があるが、付近は作業所が多く、夜は駐車する場所には困らないだろう。
H多の湯に入ると中央には番台用のテレビがあり、正面にはシャンプーなどの販売物の棚がある。美川の御三戸の油絵の下に靴を脱いで、高い天井に大きな扇風羽のある高い天井のゆったりとした脱衣場に上がる。古いベッド式と椅子式のマッサージ機と体重計がある。中央の柱の上には放送用スピーカーがあり、その下には福助と熊手の飾りものがある。とってつけたような古いボックスサウナが片隅にある。二人がやっと座れるほどの狭いサウナなので、入り口の閉開でさえ温度が大きく変化する。
浴室の中央には広い御影石の湯舟があり、その奥には立派な湯出し口がある。左には七組のカラン、右には五つのシャワー付きの洗い場がある。右側壁に松山城らしき山城のタイル絵があるが、バランスが悪い。どうもタイル絵で城を描くのは難しいようだ。左奥の戸を開けてみると、垣根に囲まれた空の池と数本の立木のある庭がある。以前はガラス張りになっていて、この庭を眺められるようになっていたのだろう。彫り物をした者もふくめ多くの客でにぎわっている。蒸気ぬきはないが明かりの多い天井で、明るく広々とした雰囲気がある。この浴室のさらに上にはこの銭湯の家族が住んでいるようだ。全体的にゆったりとしたつくりの落ちついた銭湯である。ちなみに屋号の「喜多の湯」の「喜」は七が三つの旧字なのだが、JISに見あたらないので新字を当てている。