祇園湯 (松山市 祇園町9-23, 確認H9)

営業時間 14:00〜22:30, 休日は0のつく日

 立花駅の北、立花橋の二つ手前の交差点(三叉路)を東に曲がるとすぐ、右手に2輪がやっと通れる細い路地がある。この路地をまっすぐ進むと、右手にこの銭湯の光看板が見える。入り口の中央にはタイル張りの円柱があり、「ゆ」マークと屋号だけのすっきりとした粋なのれんがかかっている。女湯の脱衣場には本棚がある。脱衣場は広く、右奥にはボックスサウナがあり、きれいに保たれている。その中にある10分時計と書いてある砂時計は、どうも5分時計らしい。左手には、とってつけたようなせまいトイレがある。中央には一時はやった、ぶら下がり健康機、鏡の前には無料のリクライニングマッサージ機がある。ドライヤーも無料のようである。「フィンランドで200年前・・・・」のサウナのポスターの前には福助が座っており、中央上には29インチの大きなテレビがどんと置いてあるが、番台にも大きなテレビがある。中央に芝居の道具のような丸机には、月刊の少年マガジンが二冊置いてあった。天井の白いファンは天井との結合部がはずれていた。
 浴室にはいると、丸い湯舟があり、石で組まれたくまれた湯出し口から勢いよくお湯が流れ出ている。天井までタイル張りだが、タイル絵はない。隅に、私がやっと入れる位せまい扇形の水風呂もある。右のガラス戸の向こうに庭園があり、椿とマキなどの低木が植えてある。しきりの位置に白色の電灯があり、一度目に来た時は椿祭りの初日で、赤い椿を照らしていた。しかし二度目に来たときは祭りの前日だったが、椿はすべて落ちてしまっていた。左の奥まったところには電気風呂さらにその奥に薬湯がある。そのかたわらにピンクのバブルスターが置いてある。むりやり電源をとっているその機械を何とか使ってみる。どこまで湯につけるのかわかりにくいが、適当に使っているうちに何とか気泡が出てきた。その効能書きはとても派手でこの機械を導入したときの意気込みが感じられる。番台の上には灯籠に明かりのあるお稲荷さんが祀られている。その下の元気そうなおばさんの愛想の良い声におくられてこの銭湯を後にした。