素鵞乃湯 (松山市 中村1-3-1 確認H9)
営業時間 14:30〜22:30 休日は5のつく日
国道11号線が石手川を越える永木橋の手前、国道をはさんで、パチンコ店(百万弗)の反対側にこの銭湯はある。銭湯の前に数台の駐車スペースがある、外見も大きな銭湯である。入り口の中央には、大きく張り出した円柱の柱がある。
のれんをくぐって中に入ってみると、脱衣場はあまり広くない。増設にしては大きめのサウナとトイレがそう思わせるのかもしれない。寝式や座式のマッサージ機は、今ではほとんど使う人はいない。木札の鍵のある靴箱の前に履き物を脱ぎ脱衣場に上がると、ひんやりとした籐のむしろの感触が気持ちがよい。サウナは、4人が座っても、まだ何人か立って入れるくらい広く、タオルが床にも座席にも敷かれている。また浴室から直接入れるので、床をぬらす心配もない。
浴室は広く、中央付近には、御影石の立派な湯出し口のあるマルチ浴槽である。チャート系の岩を組んだ岩風呂は、日替わりの薬湯である。肩ぐらいの高さにも岩を削ってつくった湯出し口があるが、今は岩の上の鉢植えのヤシの肩から打たせ湯が落ちている。明るい色の天井の中央が低くなっていて、湯気を側面の窓から出している。タイル絵はなく、側壁は明るいベージュのタイルでおおわれているが、サウナの入り口の近くの紫蛍光燈が違和感のある光を放っている。この銭湯の特徴の一つは、庭が立派に残っている点である。ガラス越しに暗いこの庭をよく見ると、女湯にも続いている池のまわりにシダや低木がびっしりと生えている。
この銭湯には、特に目新しいものがあるわけではないが、機能的にも雰囲気にも銭湯としては良くできている。地理的にわかりやすく駐車場もあるので、銭湯の雰囲気を試してみたい方にはもってこいの銭湯であるといえる。ただし、時間によっては、若い客も含め客数が多く、とても混雑する事がある。