やなぎ湯 (松山市 住吉2-2-16 廃業?)
営業時間 13:00〜22:00, 休日は7のつく日
空港の方から海岸沿いに走り、コーノ三津店のある大きな交差点を右(東)に曲がり、2つ目の信号を左折するとすぐに銀天街のアーケードが見えてくる。この銀天街の入り口の右手に、鉄フレームの煙突のある、やなぎ湯がある。
入ると、気むずかしそうなおばあちゃんが番台からギロリッとにらむ。靴箱のロッカーは渋い木の鍵を入れるもの。そして、せまい脱衣場で特に目立つのは、古い木のロッカーである。扉は木枠に、内側から「壹、貮、參・・」と書かれた磨りガラス板が入っている。実際にはこの多くのロッカーは全部がロッカーとして使われてはいるのではない。最上と最下の段は主に物置、下の方の段のいくつかは広告の紙が張ってある。ロッカー前のリビング用の椅子には、チビマル子座布団やカバーが張ってある。いたるところに、湯道具のキープが多くは買い物袋に入って吊ってある。テレビは上にあり、男用脱衣場に向いている。雑然としているが、何やら温かい雰囲気の脱衣場である。
中央の浴槽には、湯だし口と思われるところが5つある。@はその残骸、Aはしっかりつくってあるが用をたしていない。BとCからは勢いよく湯が出ている。浴槽の下の穴のDはコンクリートで埋めてあった。大きなブロックを積み上げた壁には、空色のペンキがべったりと塗ってあり、タイル絵はない。天井は低いが、蒸気ぬきがある。電気風呂は銅線がむき出しで、不規則なリズムで電流が流れている古いものである。洗い場は左右にあり、旧型のステンレスの固定シャワーも3カ所ほどある。(H7)