喜楽湯   (西条市国安  休業?)

営業時間:16:00〜21:00、 休日は木曜日

 ここは手すき和紙の集落国安にただ一つ残る銭湯である。集会所のようでもあり、普通の民家のようでもある外見だが、注意してみると、大きな煙突があるのと、屋根から蒸気抜きがぽっくりと飛び出していることで銭湯であることがわかる。以前来たときには素焼きの土管を重ねたものを鉄フレームで支えている煙突だったと思うが、平成9年に来たときに金属管の煙突になっていた。入り口も裸電球が1つ点灯しているだけで、素っ気ない。
 中に入り番台で湯銭を払い、脱衣場に上がる。正面の壁に6人の小学生の「銭湯のおばちゃんありがとう」という内容の手紙が貼ってあった。どうも小学校の職場訪問があったらしい。その文面から女湯には赤ちゃんベットがあるらしい。昔から小学生にとって銭湯はいろいろな社会勉強をする場所であったが、どのような学習をしたのであろうか。合皮のベンチとロッカー、体重計の他はほとんどないシンプルな脱衣場である。
 浴室にはいると、正面にほぼ正方形の主浴槽がしきり壁に接してある。その奥の洗い場には丸マークや金属レバーの古いカランが3セットある。主浴槽の手前の洗い場には宝のカランが3セットある。浴室の壁は白壁だが、青のストライプがあって、浴室の雰囲気を引き締めている。天井は女湯もあわせてほぼ正方形で、その中央に深い蒸気抜きがある。右奥にはとってつけたような電気風呂があるが、湯は入っていなかった。 (H8.8)