泉質による温泉の分類

 温泉にはいろいろな分類法があります、温泉法や一般的に用いられている分類は温泉水の含有成分の種類とその割合による分類。医学的に有効な成分が分類の考慮に入れられ、さらに 溶存固形成分が少量で泉温が25℃以上のものも分類上1つの泉質とされ、合計11種類の泉質に大別されます。 主要泉質の分類と化学的特徴
旧泉質名
化学的特徴
単純温泉
泉温が25℃以上で、固形成分は水1Kg中1000mg未満一般に無色透明、無味、無臭。
単純炭酸泉(単純二酸化炭素泉)二酸化炭素1000mg以上含み酸味
重炭酸土類泉
(カルシウム−炭酸水素塩泉)
陰イオン−炭酸水素イオン
陽イオン+カルシウムイオンマグネシウムイオンが主成分
重曹泉
(ナトリウム−炭酸水素塩泉)
陰イオン−炭酸水素イオン
陽イオン+ナトリウムイオンが主成分
食塩泉
(ナトリウム−塩化物泉)
陰イオン−塩素イオン
陽イオン+ナトリウムイオンが主成分 塩辛い
硫酸塩泉
陰イオン−硫酸イオンが主成分
陽イオン+マグネシウムイオン ナトリウムイオン
     カルシウムイオンが主成分の場合で、正苦味がある。ぼう硝泉,石膏泉ともいう
鉄 泉
陰イオン−炭酸水素イオンを主成分:炭酸鉄泉 硫酸イオンを主成分:緑ばん泉
涌出時は無色だが空気中で酸化して褐色の沈澱物を生じ濁っている
明礬泉
(アルミニウム−硫酸塩泉)
陰イオン−として硫酸イオン
陽イオン+としてアルミニウムイオンが主成分
硫黄泉
硫黄2mg以上を含む、硫化水素を含まない硫黄泉か、硫化水素を含む硫化水素泉
ゆで卵の腐ったような臭い 涌出時は無色透明だが次第に硫黄分が沈澱して白濁
酸 性 泉
塩酸や硫酸のような遊離鉱酸を構成 酸味
放射能泉
ラドンを100億分の30キューリー単位以上又はラジウム1億分の10mg以上を含む


湧出口の泉温よる分類
水素イオン濃度による分類
溶けている成分量(濃度)
冷鉱泉25℃未満
酸性泉pH3未満
低張泉
溶物質が1Kg中8g未満
低温泉25〜34℃
弱酸性泉pH3〜6
等張泉溶物質が1Kg中8〜10g
温泉34〜42℃
中性泉pH6〜7.5
高張泉溶物質が1Kg中10g以上
高温泉42℃以上
弱アルカリ泉pH7.5〜8.5





アルカリ泉pH8.5以上



人体に対する作用の刺激の強さ緊張度によって大別
緊張性泉質では酸性泉、硫黄泉、単純炭酸泉、炭酸鉄線、緑ばん泉 、明ばん泉など
緩和性単純温泉、食塩 泉、重曹泉、ぼう硝泉、石膏泉、重炭酸土類泉、放射能泉など


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