小説のページ

 大学生ぐらいまでは、小説をよく読んでいました。このページには、私が学生時代に読んだ小説を紹介しています。   平成20年4月27日
学生時代の読書
読書のあけぼの
 小学校時代までは、特に記憶がないのですが、当時子どもの読み物は、西洋の童話が主で今のように日本の昔話が見直されるのはずっと後でした。ファーブル昆虫記など喜んで読んでいたかわいい少年でした。保育所時代にはキンダーブックとチャイルドブック、小学校では学研の科学と学習をとっていたので、それは隅々まで読んでいたようです。

中学校時代
 中学校になると、推理小説や科学雑誌を喜んで読んでいました。推理小説はルパンが好きで、「奇岩城」「813」「ルパンと」の3名作はさすがに印象に残っています。何と3年生では図書委員長にもなりました。母校の五十崎中学校には高橋ライブラリーといって、独立した当時としては立派な図書館があったのです。
 さて、漫画となると今では聞かない貸本屋のあった時代なので、友達のケンちゃんが20円で借りてきたジャンプを学級の仲間で回し読みしたのが懐かしい思い出です。「男一匹ガキ大将」や「トイレット博士」の時代です。実はその時代の週間ジャンプを一冊所有しています。

高校時代
 何を思ったか旺文社文庫日本の名作文庫100がほしいと母にのたまったら、これも今となっては不思議にもすんなり買ってもらったので、それ以来文学の世界にのめり込んでいったわけです。日本の文芸では、太宰治の作品にはまりました。左の写真は、高校生の頃どこへでももって歩いていた太宰治の秀作「津軽」です。修学旅行でも暇があると読み返していた記憶があります。
 さらに世界文学も多く読むようになり、ドストエフスキーと出会ってからは、ロシアの長編小説の虜となったのです。読むのが遅いほうの私が、「カラマーゾフの兄弟」を5へんも読んだといえば、どれだけ時間を費やしたか分かるでしょう。やがて、キリスト教に興味を持って新旧聖書をじっくり読むようになった後、カミュ、ニーチェなんかを好んで読んでいました。やがて実存主義などという範疇の哲学書まで首をつっこんでしまいました。右の写真は、大学生の頃、どこへももって歩いていた文庫本「シーシュポスの神話」です。かなり、ひどい状態になっています。
 漫画については、お金を出して買う気にもならないので、妹が買う少女漫画を読むことが多くなりました。陸奥A子などのロマコミや大和和紀、河あきらなどです。好きだったのは太刀掛や水樹、大島などですが、太刀掛などの恋愛ものや「トーマの心臓」などの萩尾の西洋ものは、今読むと苦痛でしかありません。歳とともに人は変わると実感させられます。ただ、水樹の作品については科学と人の心に関する誠実な態度が今でも読みとれます。

大学時代
 あれほど読んでいた本も、実行の時代である大学生活の中ではほとんど読むことがなくなりました。しかし、後半は漫画をよく読むようになり、「ぱふ」などという専門誌もとってまじめに読んでいました。といっても系統的な読み方ではなかったようです。