AVサラウンドのページ  平成26年8月更新

現在のシステム

 ホームシアターは、2004年にはじめて組んでから何度かレベルアップしました。現在は7.1chサラウンドシステムになり、映像もフルハイビジョン、3Dにも対応しています。スクリーンは180インチで、小さな映画館レベルの臨場感があり、一生を終わるころまでにはこの程度はほしいと思ったレベルまで到達してしまいました。解像度も動画を見る分には十分で4K以上の必要性は感じられません。


YAMAHA RX-A1020
 ホームシアターのシステムの心臓部と言うことで、けっこうどの機種にするか悩みました。AVアンプもピンキリがありますが、中堅どころのコストパフォーマンスの高いモデルを探しました。最後までこの機種とともに検討したのは、AVセンターとしての機能がそつなくハイレベルに完成されたSONYのSTR-DN2030でした。
 YAMAHAのAVアンプの高音質、臨場感、操作性は定評があります。特にこの機種のシリーズは高度な基本性能に関するYAMAHAのAVENTAGE基準を満たしています。さらに空間の高さ方向の音場データを加えたシネマDSP(3Dモード)対応の 7.1ch、初期反射音を制御する音の純度を極めたD.O.P.G.コンセプトといったほんまかいなと思う機能や、制振高剛性シャーシ、3回路分離型パワーサプライという上級機から継承した音質最優先設計で作られています。おまけに私の今は使用しないものとして、高度なネットワーク機能や専用アプリによる快適なコントロール、4K映像対応など充実した最新機能も備えており私には過ぎたる?1台です。
 実際のところでは、今回初めて経験した視聴箇所にマイクを置いての音響自動調整に時代の進歩を感じられました。これが済むと後はお任せ状態なのが現実なのですが、ずぼらになった今の私にはまったく不満はありません。

PIONEER BDP-140
 3Dにも対応したフルハイビジョンのブルーレイディスクプレーヤーです。持った感じは軽くてちょっと不安なのですが、スペックを見ると、DVDはもちろん、SACDやAVCREC ディスク、AVCHDディスクにも対応していているそうです。レジューム機能もあって、中断して電源が切れても観ていたディスクのつづきのシーンから再生してくれます。 なによりこのプレーヤーを選んだ理由は、設定の調整でDVDがリージョンフリーになることです。外国のDVDも多数持っているのでこれは絶対に必要な機能です。BDのリージョンも調べたのですがそのときはフリーになる信頼できる機種はありませんでした。また、ネット関係の機能も優れているようだけれども、ホームシアター専用なのでまだ使うことはありません。BDは少しの傷で使い物になら無くなるといいます。ソフトかハードか分かりませんが画像や多重音声などが不安定になることが結構あります。高度な機能よりしっかりきちんと読み取ってくれる機種がよいBDプレーヤーだと思います。

EPSON TW8100W
 ホームシアターシステムのシステムで最も高価なのがプロジェクタでした。このモデルは、3Dにも対応している当時最新の透過型液晶プロジェクタで最大投写サイズは300インチ、解像度が1920x1080、輝度が2400ルーメン、コントラスト比は4万:1と、EPSONの最新最高技術の詰まったハイエンドモデルです。ホームシアターもDVDでもだいたい満足していましたが、高照度のフルハイビジョンプロジェクタを所有することは私の贅沢な夢の一つでした。
 そんなとき病気で手術することになり一ヶ月の入院の間、もんもんと後々の人生について考えることになりました。そしてこのモデルを購入することを決めたのです。ハイビジョンになって比べてみると、さすがにDVDと比較すると映像は鮮明になり、エンドロールの小さい文字までもはっきりと読めます。日本映画は古い映画についても高価なままで購入はためらうのですが、さすがに商売上手のハリウッドの映画は少し古くなった名作でもBDがお求めやすい価格で並んでいます。気になる映画はレンタルで..、そして気に入った映画はBD購入で繰り返し観るというよいソフト環境ができました。しかし、最近はドンパチだけとか狭い世界の作品の視聴は、時間の無駄と思うようになりました。せっかく良い環境をもったのですが、何度も観たくなるような良い作品がほとんどないのが最近の悩みです。
 この機種を買ってちょっと気になっていたのが3Dです。最新の3Dは偏光グラスではないのですね。いざ体験できる環境が整ったのですが大きな問題がありました。3Dのまともなソフトがないのです。3Dであること以外魅力のない「アバター」や著作権問題で買わないことにしているお子ちゃま向けのディズニー映画くらいしかないのです。結局、バイオハザードXで3Dを体感しましたが、それ以後は使うことのない機能となっています。180インチの臨場感は3Dを必要としないというのが結論なのです。ああもったいない。まあとにかくこのプロジェクタの高輝度性能は強力です。電気代はけっこういるようですが。
 そしてこのモデルのもう一つの売りがWireless HDで、プロジェクタとAVアンプ間をワイヤレス化できる機能です。この機能の差額は3万円で、ホームシアターの面倒な設定の一つである配線なしでトランスミッターが自動的に接続してくれるのは便利です。しかし、いろいろと映画を観てみると、問題があるのはハードかソフトか分からないのですが突然接続が切れることも結構あり、一端接続が済むとそんなことはない有線接続の確実さと比べるといらいらさせられます。評論家が絶賛する機能だったのでワイアレスにしたのですが、正直なところ差額の3万円もあれば結構長いHDMIケーブルが買えるので、無駄な出費だったと実感しています。

JBL 4312BMarkU
 JBLのスタジオモニターといえば、JAZZ好きには定番中の定番のスピーカーです。私も大学生の時にアルニコのJBLに聴き惚れてからは、自分のシアタールームを持ってJBLのスタジオモニターでジャズを鳴らすことを夢見てきました。その夢も転勤転居のの多い仕事の関係で退職後になって考えようと思っていました。しかし、2005年に定住することができ、そしてこのスピーカーを購入したのでした。このスピーカーは、定評通りのはっきりした元気の良いJBLらしい音を聴かせてくれます。一度ウーファーをとばしましたが、オーディオ装置のメインSPとしてがんばってくれました。シアタールームを構築したときも切替でAVとオーディオを切り替えて使っていましたが、4429の購入とともに、5.1ch〜7.1chのフロントSp専属になりました。聞き比べてみても同じメーカーだからなのかけっこうTZシリーズとの相性もよいと思っています。


JBL SUB138
 JBLのTZ-2シリーズのサブウーハーで、外見は前方の穴から低温圧を放射するように見えますが、実際には20cmペーパーコーンウーファーのスピーカーが下向きについています。再生周波数帯域は35Hz〜160Hz、クロスオーバー周波数は40Hz〜160Hz(連続可変)で100Wアンプを内蔵していて13.6kgの重さがあります。やはりサラウンドではこのサブウーハーの重低音の効果がすばらしいです。ただ重低音でシアタールームにおいてあるものがビンビン音を立てる場合もあり、置き場所も工夫する必要があります。SWはまっすぐ前に向けるとまずいので、前方のホールが斜め向きになるよう工夫して隅に置いていましたが、SPが下向きなのを知ってからは、もう少しゆとりのある空間で、下には厚みのある石盤を置きしっかり音が広がるよう工夫しています。

JBL TZ-1C
 サラウンドで聞いてみると最も音が出ているのがセンタースピーカーです。当初は後方のサラウンドと同じTZ-2Cをセンタースピーカーとして使っていましたが、今はちょっぴりグレードアップしてTZ-1Cを設置しています。スリムデザインで、19mmピュアチタンドームツィーターの左右に125mm径のウーファーを配した2ウェイ3スピーカーで、ディープメイプル・リアルウッド仕上げの落ち着いたデザインのセンタースピーカーです。スピーカーのインピーダンスは6Ω、許容入力100W(最大)、出力音圧レベル86dB(2.83V/1m)、周波数特性80Hz〜40kHz、クロスオーバー周波数10kHzです。音質もTZ-2Cとよく似ており、心なしか解像度が良くなり音にゆとりができたように感じます。

JBL TZ-2C
 このスピーカーは、ホームシアター5.1Chの実現のために購入しました。エンクロージャーは、軽量で剛性の高いアルミ引き抜き材を使用した美しいヘアライン仕上げのアルミで、平行面をなくした形状で音こもりの原因となる内部定在波を排除してバスレフポートを背面に設けたリアバスレフ方式の採用と相まって、豊かな低音も再生できるそうです。ユニットレイアウトは、19mm径セミハードドーム・ツィーターを挟んで2本の100mm径パルプコーン・ウーファーを左右に対称に配置して、音像の定位を高めるシンメトリカル・バーチカルアレイ(仮想同軸)方式を採用しているそうです。
 当初はサラウンドとセンタースピーカーとしてこのTZ-2Cを3本購入しました。後ろの二本は専用工具で壁に縦に設置しました。そして、7.1chにすることとなり、センターはTZ-1Cにグレードアップして、TZ-2はさらに1本買い足して、両サイドと後ろのサラウンドスピーカーとしてセットしています。実際に効いてみると、っそれぞれのスピーカーの相性も良く、なかなかよいコンビネーションだと思っています。


サブ・サラウンドシステム

サンヨー LP-Z2
 私が平成16年にシアタールームの整備に取りかかったときに、シアタールームの目玉として購入したのがこのプロジェクターです。大画面投影によって5.1Ch音響システムで臨場感の得られるプロジェクターを検討して選びました。このプロジェクターは、三原色0.7型ポリシリコンTFT液晶シャッタ式投影方式(画素数1280×720)、輝度 最大800lm、コントラスト比 1300:1、色再現性 1677万色の性能で、D4およびDVIおよび S端子があります。性能もさることながら、選択の最大のポイントは、定評の色再現性、画面調整機能とハイコストパフォーマンス、そして高レベルの静粛性もありました。実際のところプロジェクターは、観る者のすぐそばに位置することが多く、その静粛性はもっとも価値があると感じたのでした。
 スクリーンは予算的にきついので、とりあえず当面の処置として壁の一面をつや消し白で塗って150インチスクリーンとしました。ところが、200万円もする職場のスクリーン(プロジェクターもZ2の5倍もする高級品)と見比べてみると、その映像はまったく遜色ないのです。さらに私の家のシアタールームは、完全な暗室となるので、さらに大画面でも十分観られることがわかりました。結果として175インチまでスクリーを拡張して十分にきれいな映像を楽しんでいました。この時代のプロジェクターとしては期待以上でしたが、ここまで画面が大きくなれば、フルハイビジョン画質のプロジェクターへの期待が高まります。しかしながら、フルハイビジョン映像では映像のアラがやたら目立つようになって映画が陳腐なものにみえるとの意見もあり、そのうちでいいかなと思っていました。ハイビジョン化した後も予備、またはDVDの鑑賞のために接続も残してたまに使っています。

YAMAHA DVD-S1200
 外国、特に韓国のDVDをいくつか購入していたのでリージョンフリーのプレーヤーが必要でしたが、マイナーなメーカーの製品は安価ですがすぐに問題が起こるので、しっかりしたメーカー品でリージョンフリーになる高級品を探してみました。そうして購入したのがヤマハの「DVD-S1200」です。中古ながらもさすがに有名メーカーのハイエンド機なので、走行や各操作は安定しています。DVIの端子を持つプレーヤーと使い分けようとも思っていましたが、画質はコンポーネントながらDVIとの差が感じられません。結局これ一台でオールマイティーに使えるということで、他のDVDプレーヤーは、全てサブとなりやがて使うことはなくなりました。今でもLP-Z2と接続しており、たまにこのセットでDVDを楽しむこともあります。


引退したAV機器

SONY STR-DE875
 定格出力150W×5ch+0.1chのチューナー付AVアンプです。32ビットのDSPをデコード用と音場用に使用し、ドルビーデジタル、DTSに加え、MPEG-AACに対応しています。音場プログラム「シネマスタジオEXモード」で、6.1chを再現するバーチャル3D技術も搭載しています。設定は手動なので面倒ですが、設定して初めての5.1Chを体験したときの感動は忘れられません。しかし、ステレオを疑似5.1chにする機能もついていましたが、機能が多すぎて十分に使い切っているとは思えません。DVDのAVアンプとしては十分満足していましたが、HDには対応していなかったので引退することになりました。

 その他のAV機器
 私がホームシアターを作ったときには、ビデオソフトといえばもう全てDVDでした。だからDVDプレーヤーは重要でした。最初は、VHS+DVDのパナソニックのNV−VP35Fと、ゲーム機プレステ2を購入しました。しかし、DVD−HDD機を購入すると、VP35Fはほとんど使わなくなりました。そしてプレイステーション2は、たまに行うゲーム専用機となっていましたが、後に購入したプレステ3がプレステ2と上位互換なので、実家に持っていきました。175インチの大画面でプレイするバイオハザードはなかなか臨場感があって、以後はホラー系の映画はほとんど興味が薄れてしまうことになりました。
 さて、そこそこ満足して使っているうちに別の意味で他のDVDプレーヤーが必要となってきたのです。それは、海外に行くことが多くなって、そこで購入したDVDビデオメディアも観るようになったからです。そこで全く不合理だと感じたのが「リージョンコード」です。調べるとリージョンコードや他のプロテクタをフリー化して(無視して:フリフリ機というようだ)再生するプレーヤーがネット上に多く存在することに気づきました。そこで、フリフリDVDプレーヤーを購入することにしたのです。
 まず、ネットでよく知らないメーカーのフリフリDVDプレーヤー「ADV-009」を購入しました。安価でマイナーなメーカーのプレーヤーなのであまり期待していませんでしたが、映像以外のよけいな信号ばかりか、さまざまな録画の方法にも対応していて、安定した映像を再生してくれるので重宝しました。しかし、ずっと後でコンポ−ネント端子に欠陥があることがわかりました。

 次に買ったのが、MOMITSUという会社の「DVD-V880」である。このプレーヤーは、フリフリの上にDVI端子が付いていました。DVI出力は、確かに画像がきれいで安定していました。しかし、プロジェクタのZ2では画角の調整がほとんどできななくなるのが問題でした。また、安価な機種だからか、ドライブ系がいまいち不安定で、ポーズ後の再生等でトラブルが発生するのです。まさに安物買いの何とかの状態でした。