ラジオのページ  平成27年3月更新

 私が中学生になった頃、おじさんからでっかい真空管ラジオをもらいました。右上に妖しい光を放つ選局用の真空管があり、どきどきしながらAMラジオを聞いていました。そして、学習用に買ってもらったラジカセで番組を録音して聞くこともできました。セイヤングやオールナイト、東海ラジオの電リクなど、夜になると遠くの放送局の電波も入ってきます。 一時BCLやラジオ制作に夢中になったこともありましたが、高校生になると、もっぱらFMでクラッシックとジャズといった音楽を聴く道具になってきました。 ここでは日常的に使う一般的なAM-FMラジオについて紹介します。やはりラジオといえばSONY製品が多いようですが、SONYはこのところ様々な分野から撤退していますが、まさか創立当時の主力であるラジオからは撤退しないでしょうね。 なお、右上の写真は、現在持っているビクターの古いラジオですが、中のぼろぼろになった計器は捨て、安価な現代ラジオを入れたレトロの皮をかぶった現代トランジスタラジオです。

〜2014 新たなポケットラジオ
山ラジオ SONY ICF-R100MT
 SONYは一まわり大きな山ラジオは下にあるように以前に商品化していましたが、ポケットラジオというのでつい中古品を買ってしまいました。山周辺のAM放送局、中継局を簡単に選局できる山エリアコール、クレードル充電ができるという点が便利です。でも、山登りをする機会が少なくなってあまり活用していないのが気の毒です。

ニッケイラジオ SONY ICR-N1
 このラジオはラジオ日経を聴くためだけにつくられた専用ラジオです。最近経済に興味を持ちだしたので買いました。短波放送なの で、アンテナなしでもけっこうよく電波を拾います。トランジスタラジオで世界に羽ばたいたSONYだけに、他のメーカーの出さない特殊なラジオがいっぱいあるなあと感心しまいます。しかしラジオ日経はradikoでどこでも聴けるようになったので最近活用できていません。

〜2012 レギュラーラジオ
万能ラジオSONY ICZ-R50
 何でラジオのSONYが録音ラジオorサーバーラジオを出さないのか!この長年の不満を解消する秀作ラジオがやっと発売されました。後でも書いているように録音ラジオを求める旅は厳しく、いくつもの失望を乗り越えていましたので、発売を聞いても懐疑的になっていました。しかし、H24年、突然の1ヶ月の入院を宣告されたのを機に購入に踏み切りました。結果として、デザイン・機能ともに十分満足できるラジオで、どうしてもっと早くでなかったのかとSONYを呪いたくなる気持ちです。 本体メモリ、外部メモリ(SDも使える!)、PCとの連携作業、外部アンテナも使用できる高感度設計、そして洗練されたデザイン、さすがSONYですが、難を言えば相変わらず巨大なACアダプタ、カードが入っているときの起動の遅さ、ついつまんで切ってしまう電源スイッチ、そして中途半端な大きさが問題点でしょうか。同じ設計でICF-M260程度のコンパクトなものか、AC電源がそのまま使える安定した据え置きサイズかどちらかにしてもらうと良かったのですが、この辺が今の八方美人的なSONYの姿なのでしょう。

質実剛健!永遠の名器 SONY ICR-S71
 「えっこのラジオまだ現役なの?」ソニーの歴代のラジオカタログを観るたびに気になっていた野外作業ラジオICR-S71:機能をAM受信と野外作業に限定した強者です。工事現場のプレハブ倉庫の入り口でほこりまみれで鳴っていたラジオ、収穫根菜と一緒に泥まみれでコンテナの中に投げ込まれて鳴っていたラジオそれがこいつなのです。一端購入すると中古市場にも出てこない愛用者の多い伝説のラジオですが、私もM260の後継としてついに購入しました。いかにもアナログでマイナーな面構えなのに、受信感度はすばらしく、とんでもないランニングコストの低さ、そして他にはなんの機能もないシンプルさ、この伝説の名器はもしかしたら私の死後も使われ続けるのでは..と思わせるすごいやつです。いろんな理由で落胆することが多くなったSONY。でも、カタログにこいつがいる間は、トランジスタラジオ技術で名をあげた東京通信工業の息吹が生きていると感じさせられます。

シンプル機能! SONY ICF-M260
 いかにもラジオといった特に特徴もないデジタルラジオです。しかし、その実用性のみにこだわったシンプルなつくりでたまたま手にした私が最も愛用してしまうことになっているラジオの一つです。デジタル表示一発選局ボタンAMとFMの十分な高感度、手頃な大きさ、そして結構な防塵・防滴・耐衝撃性能(仕様にはありません。 土砂降りの中で死んでも電池を抜いて乾かしておけば生き返る:よい子の皆様はまねしないでください)。うっかり一週間ほど雨ざらしの庭に忘れたり、何度も落としたりで、チューニングつまみはなくなってしまいました。 でも、つまようじでチューニングできるし、普段は選局ボタンで十分。まだまだ現役でがんばっています。

災害対応多機能ラジオ アオヤギ ぐるぐるラジオトーチ
 最近よくあるカタログギフト。あまりほしいものがないのでほっておいたら壺が送られてきたことがあった。そんなことにならないよう選ぼうとしたが特にほしいものがない。ということで仕方なく選んだのがこのラジオで、そのまま災害時までキープしています。長い災害避難か孤立生活で電池がなくなったら活躍してくれることでしょう。手回し発電&電池&ACアダプタ(付属せず)電源で、AM/FMラジオ+トーチ(ライト)+サイレン&点滅ライトの機能がある。ハンドルを5分回すと10〜15分ラジオが聴けるそうだ。使うことがなければよいが、いざとなったら大活躍してくれるだろうから避難袋に入れておこう。

2008〜 ラジオ録音機の模索
念願の録音機能付きラジオ発売!?
 ラジオ番組を録音するということは、ラジカセが普及してきた私の中学生の頃の最大の楽しみの一つでした。しかし、録音技術が進歩したにもかかわらずラジオとは聞き流すものであるかのように、優れた録音機能のあるラジオは登場しません。これも時代に合わない知的財産保護の弊害の一つでしょうか。私としては、電話とラジオの音声やFAXデータはネットを通じて専用のパソコンで管理して必要に応じて編集、管理したいのですがそれがうまくいきません。これらの分野は、もう日本のメーカーには期待しない方がいいとも思ってきました。
 さて、私は2008年末、AMが録音できるというSHARPのQT-MPA5を購入しました。記録媒体が内蔵512MBのメモリオンリーのMP3録音ラジカセ(ラジメモと言うべきか)です。これはもっぱらAMラジオ番組の留守録専用機として使っていましたが、毎日1時間ほどの録音 でも3週間ほど取り貯めたらいっぱいになってしまいます。 外部メモリスロットもなくいまいち不便です。結局1年半ほど使ったら、電源が入らなくなりお釈迦になりました。SHARPさん!一応日本の一流企業なんでしょう!と声を上げたい気持ちです。

何とか実用に耐える録音機能付きラジオ
 オリンパスは40G・HDDをもつラジオサーバーも出していて注目していたのですが、高価だし受信性能に問題があるようで手が出ませんでした。が、QT-MPA5の活用に失望しつつあった時に発売されたこともあり、このオリンパスPJ-10を購入しました。でもラジオとしての感度は全くだめで、ドッキングステーションから外部アンテナを屋外に出して初めてクリアな音で録音ができるようになりました。現在、私が録音しているラジオ番組のポットキャスト対応でない番組を録るために固定して使っています。このラジオはドッキングステーションにさして初めてはじめて一人前の働きができます。最初からそんなラジオを作ればいいのにと思うのは私だけでしょうか。

ラジオ録音機能付きボイスレコーダー
 もしやと思い、安価な中古価格にダメもとで買ったのがサンヨー ICR-RS110Mです。やっぱりダメでした。これはラジオもかろうじて聴いて録音もできるボイスレコーダーでした。そのラジオもPJ-10のようにクレードルから外部アンテナを出して初めて実用に耐える感度になるようです。クレードル単品はないし、ボイスレコーダーは使い慣れた物があるので、結局予備用に机の引き出しの中で転がっています。デザインなどはいいのですが。

2000〜 ラジオおもしろ博物館

 ここでは、一応持っているがたしして使い物にならない個性派のラジオについて紹介しています。
山登り専用ラジオ SONY ICR-3000
 ICR-3000は、NSB1気象通報が受信できる防滴仕様の山岳ラジオです。私も冬山などシビアな山歩きではで気象通報をもとに天気図作成なんか書いてたこともありますが、実際にはこのラジオはほとんど使われることはありませんでした。

災害対応ラジオ SONY ICF-B50
 ICF-B50は、災害時用の緊急ラジオです。通常の単三電池のほかにもリチウム電池が仕込んであって、単三電池が切れた後も利用ができるというものです。一応ライトもついていますし、防滴仕様です。このシリーズには手回しによる充電ができる物もありますが、それも2次電池の性能次第だと思います。

ラジカセテレビ SONY FX-300:ジャッカル
 このラジオは、ラジオバブル期にはこんなラジオもあったなと思ってジャンク品を買った物です。ラジオ部やカセット部は動くようですが、TVはアナログなので確かめようもなくなりました。外見はごっついのですが、性能的にはどれも標準以下のようです。今は玄関の置物になっています。

お風呂ラジオ ANDO ER4-574WD
 お風呂で使える防滴仕様のラジオです。しかし、ラジオの性能が悪いので、鉄筋立ての中のお風呂ではほとんど雑音機です。室内のトランスミッターを使ってテレビの音声などを流すなど試みましたが、ほとんど役に立たない代物でした。

PCラジオ NOVAC NV-UR001
 知らない人は、「これがラジオ?」と思ってしまう文鎮のような形状。これはPC制御のラジオで、コンセプトとしてはおもしろいと思って中古品を購入しました。ネットの評価ではまずまずですが、電波の届きにくい私の家のパソコンでは、ほとんど使用できませんでした。というより、そのころ買ったPJ-10がまあまあ使えるので、検証を途中で止めてしまったのです。また暇があれば使い方を考えてみたいとも思っています。可動部もないのですが、どういう変調メカなのかも知りたいところです。

2000〜 山登りや旅行のお供は高感度通勤ラジオ
 海や山に行くときは、防災という観点でコンパクトラジオの携帯は必至です。特に山登りばかりしていた1980年頃からは、毎年のようにSONYやPanasonic、AIWAなどの携帯ラジオを買い換えて持って行きました。 現在残っているのはこ写真のラジオですが、イヤホンの収納できるSONYの高感度ラジオは、私の活動の供でした。これらのラジオから流れる番組や音楽で学んだりいやされたりすることも多かったと思います。しかし、MP3(デジタルオーディオプレーヤー)の出現で、今ではラジオ番組は録音して聞きたいときに聞くというスタイルに変わり、携帯ラジオを手にすることも少なくなりました。津波などのことも考えて、海に行くときはザックに投げ込みますが、全く聴かないということも多いようです。