広帯域受信機 平成24年12月更新
 私が中学生の頃、多くの男の子がBCLという趣味に心を奪われました。地球の多くの国から発信されている日本語放送を受信するというだけの素朴なことを、熱心に行っていたわけです。アンテナの張り方、電波についての学習、さらには電子機器やその組み立てにまで夢中になっていました。 今でもレアなラジオ番組を聞いたり様々な無線を傍受する楽しみは、オタク趣味の王道の一つです。

2006〜 現代の高性能受信機
AOR AR−8600Mark2   2006年に買った広帯域の受信機です。いざというときの町内放送や、広域災害や防災の情報を得る目的で購入しました。広帯域の屋外アンテナも立てて、準備は万端でした。しかし、2009年はじめ、町から防災無線機が全家庭に配布されることになり、その主な役割は終わりました。現在、贅沢なラジオとして、またBCL受信機になっています。H24段階では、広帯域アンテナも壊れたので、ほとんどその出番はなくなりましたが、暇ができたら活躍する場面があるかも知れません。
2006〜 中国生まれの秀作受信機
Kaide KK9(ICF-5500)  Kaideと聞いてもピンときませんが、中国では有名なラジオメーカーです。このKK9も日本のラジオの半額でSONYに匹敵する性能との評価のあるラジオです。日本のラジオのAMデジタル選局は9kHz単位ですが、さすが世界制覇を目指す中国製は1kHz単位になっています。MWからFM、TV帯に加え、SW7バンドまで受信できる万能ポータブルラジオです。プラスチックの質が低く、作りはちょっと安っぽいのですが、ラジオの機能は十分に満足できる秀作ラジオです。漢字の表記もエスニックでいい味を出しています。

DEGEN DE1121  世界初のMP3デジタル録音/再生ラジオと銘打った秀作ラジオで有名なDEGENの技術を結集した高性能コンパクトラジオがDE1121です。2010年2月に録音という言葉に惹かれて購入しました。 100V を中国式220VにするACアダプター付属しており、FMも日本国内対応で、外観も中国ラジオにしては重厚です。 確かに構成で録音できる脱着式MP3プレーヤー付というのは斬新ですが、その充電器(DF6:中国でも入手困難なんだそうです)がどうも寿命のようで、起動してもすぐに電源か切れるようになってしまいました。
 一緒に鳴りもの入りで宣伝してあった高性能室内アンテナアンテナDE31MSを購入しましたが、ほとんど役にたつものではありませんでした。電池電源がいるので、MIZUNOのループアンテナUZ-8DX同様、部屋の飾りとなってしまう運命のようです。鉄筋の建物内に住んでいるので、AMに関してはいろいろ試しましたが今ではあきらめています。

REDSUN RP-2100  この受信機は、この道のお歴々が太鼓判を押す絶品中華ラジオです。高性能ICチップ8枚を搭載して受信感度、低ノイズと絶妙な操作性に加え、使い勝手の良い大きさと形状、日本使用なので電源もAC、単1、単3と使い分けることもできる便利仕様です。お値段はSONYの半分殻3分の1で、いざとなったら心強い防災用万能ラジオに変身する一般用据置きラジオとして各家庭にお配りしたい秀作ラジオです。実際、平成24年末の今、私が最も屋内で最も活用している受信機となっています。

 品質の悪い製品を日本に送り込んでいるというイメージの中国ですが、ラジオに関してはやる気のない?日本に対してよくがんばっており、世界を牽引しているといっても過言ではありません。これからも安価で高性能でユーザーの要望にあった受信機を作り続けていってほしいと思っています。

1974〜 嗚呼うれし恥ずかし、往年のBCL秀作受信機
SONY スカイセンサー5500(ICF-5500)  空前のBCLのブームがわき起こっていた昭和49年(1974年)冬、中学3年の私は、全財産をはたいて16800円で初めてラジオを自分で買いました。それが、SONYのスカイセンサーシリーズの元祖であるこのラジオ受信機です。その当時私は、深夜放送にのめり込んでいましたが、さらにBCLの楽しみを教えてくれました。このラジオは、当時、斬新的な縦型スタイルと、多バンド受信、タイマーやスライドボリューム(これにガリがでやすい)などの特徴で、大ヒット製品となりました。また、FM送信機能もついており、FMトランシーバーとしても使えるソニーの意欲作でした。 さらにステレオ放送も聴けるオプション機器も買って、初めてステレオの臨場感を味わったのもこのラジオでした。そして、あらゆるジャンルの音楽の深みにのめり込みました。そういうわけで、私にとって最ももっとも愛着のあるラジオです。今でも、地元のOBS大分放送専用の受信機として活躍しています。お休みタイマーもついていて、便利この上ないラジオです。

SONY スカイセンサー5900(ICF-5900)  当時のBCLブームを引っ張っていた受信機は、SONYのスカイセンサーとパナソニックのクーガのシリーズだったと思います。そして、この5900が、スカイセンサーシリーズ最後の名機なのです。1975年(s50)10月21日に27800円で発売され、X-マーカーとスプレッドダイヤルで周波数が直読でき、待ち受け受信などの特徴の他、感度、音質ともに向上しています。 今は、NHK専用のラジオとして、5500と並べて置いてありますが、確かに存在感のあるラジオです。

National クーガ 2200   言わずと知れたBCLブーム時代の名機です。SONYのスカイセンサー5900の対抗馬として満を持して作り上げたクーガシリーズの最終ランナーでした。黄金比といわれる安定した形や卓越した操作性は、アナログ時代のラジオのひとつの完成形でしょう。クーガシリーズの特徴であったユニークなポップアンテナも健在で、未だに問題もなく現役で活躍しています。

 何がそんなに熱くさせたのか、と言いながらあの時代の先輩達が退職年齢になって再燃の兆しのあるBCL。でも、今の私にはまだ冷めたままです。当時の私は、続々と斬新な製品がでていたオーディオ機器に興味が傾いていきます。そして、かなりマニアックなBCLファンのみが、WORLD ZONEシリーズなどの高級品を細々と買っていたのでしょう。しかし、これらの名器は、今でも中古市場で人気のある受信機となっています。