平成20年代は、デジタル一眼レフが流行した時期です。その時代に私は写真のようなニコンの一連のCCOLPIXシリーズを愛用しています。アナログ時代は基本的に一眼レフを使っていた私だが、撮影後に補正ができるデジタルカメラを使う場合、私はある程度の技術を機能性が一番だと思っています。それが山写真や海外の自然や街を撮ってきた経験でいえることだ。これらのニコンの製品は高度な基本性能に広角24mm相当からP90は24倍、P500は36倍、P510は48倍ものこのカメラに最適に調整されたズームレンズを搭載しています。何より接写や高位置での撮影が容易になるリラクタブル液晶モニターは一度使ったらもうそれがないカメラは使えなくなってしまう機能です。現在は電池も共有のこれら3台を使い分けながら常に必要なときに活用しています。重たい一眼レフ(そもそもデジカメの一眼レフの定義が分からん?)は確かに高性能だが、全然ほしいとも思いません。
デジカメで必要性を特に感じていたのは、歪まない広角と手ぶれしない望遠です。また、購入の条件としては、他にウェストレベルでの撮影ができること、特殊電池でないこと、できれば800万画素以上の解像度があることでした。ちょうどこのとき、この条件にぴったりなデジカメがあったのです。それが、写真のFinePix S9000です。28mm広角〜300mm望遠、可動液晶モニター、単三電池駆動、900万画素、XDとコンパクトフラッシュカード併用、ちょっと重たいけれども、まさに、待ち望んだデジカメでした。6900Zのこともあり、FinePixとの相性も考えたが、この時期に求めていた条件とぴたりと合うデジカメなので購入を決めました。
なぜかこの時期、デジタル一眼レフカメラがヒットしています。本来、一眼レフの存在価値は、ペンタプリズムの活用によって、撮影画像が直接モニターできることだったはずです。今のデジタルカメラは構造上、どのカメラでも直接撮影画像をモニターできます。むしろ、レンズ交換は、フィルムとちがって、恒久的に映像を受け取るCCDなどの汚れに対して、リスクが大きいはずです。特徴的なレンズ群があるとも思えませんし、これだけカメラ本体の変化の激しいデジカメに、レンズ交換の一眼レフを選ぶ現実的な理由がわかりません。一眼レフ=一段上のカメラ、というイメージだけで、売れていると感じてしまいます。その点、現実的に考えると、広角から望遠までカメラにマッチしたズームレンズをもつこのカメラが、機能的にもコンパクトな点でも優れていると思えます。一眼レフは、銀塩スチル一眼レフと違って、重装備にもかかわらず、数年後は多くを買い換えるのではないのだろうかと思えます。
コンパクトでカメラアングルの自由度を重視した携帯型のカメラは、DSC-F88を使用していましたが、下でも述べているように問題があるので、望遠の使えるものを探していました。そうして購入に踏み切ったのがニコンのCOOLPIX S10です。有効600万画素で、スイバル機構に手振れ補正を追加した10倍ズームを搭載した充実装備で、ちょっと大きいかなとも思いましたが購入しました。ニコンは、光学系にプライドと責任を持てるメーカー筆頭だということも購入を決めた理由です。ニコンのネックである高価な専用電池も、安価な中国製(リスクは大きいですが..)もあって問題にはなっていません。現在以上の二つのデジタルスチルカメラが活躍しています。
便利なデジタルカメラは、完全に銀塩カメラにとって変わりました。プリンタの性能向上も相まって、大判印刷では、むしろこれまでの銀塩フィルムカメラよりもよい写真が撮れるようになったからです。良い写真の条件の一番は、撮影チャンスです。また、旅行などでは、メモ用に大量の写真がとれるようになったことも便利な点です。
平成13年夏、デジカメの本格使用を考えて購入したのが、富士フイルムの「FinePix-6900Z」です。発売直後なので、ほとんど安くはなりませんでしたが、光学6倍ズームと330万画素、一般的な機能は付いている上にさまざまなマニュアル設定のできる本格的なデジカメです。電池は専用の高価なリチウムで、望遠でのぶれが大きいので、撮す方もなかかなシビアでした。平成13年度の夏の北海道旅行では、C1-Zoomとともに、ほとんどデジカメだけでの撮影になりました。とにかくデジカメは、撮った画像がその場でチェックできるので、後を考えないでバンバン撮ることができるのは、銀塩写真では考えられないことです。大きくかさばること、電池がすぐになくなることが欠点でした。そのうち、何もしないのにいきなり電源が入るなどの問題が起こるので、結局、リサイクルショップに売りました。
次に旅行用として購入したのが、SONYの超小型デジカメDSC-U50でした。持ち歩きに便利だし、200万画素で単一焦点距離ながら、画質もまあまあで、予備用のデジカメとして活躍しましたが、落としてしまって液晶が割れてしまいました。修理を頼もうとしましたが、かなりの額なのであきらめました。
DSC-U50で、レンズ角度フリーの利便性に慣れたので、次の購入デジカメは、同じSONYのDSC-F88をメインカメラとして購入した。レンズ角フリーに加えて、500万画素、コンパクトで光学3倍ズームと、私の考える実用カメラとしてドンピシャだったからです。実際、この機能的なデジカメは、その後の旅行で大活躍をしてくれました。
しかし唯一、問題点があったのです。ズームアップして移した画像の周辺部がぼけているのです。しかし、それはデジカメ後続メーカーであるSONYの製品限界なのだろうとあきらめて使っていました。他には何ら問題はなかったからです。しかし、ある日、店頭で同じ機種で試してみると、その症状は出ないのです。そこで修理に出したのですが、問題はないという解答でした。納得いかないので、デジカメで写した画像を大判で印刷して、再び修理に出しました。その解答は、やはりレンズの可動部に問題があるということでした。しかし、保証期間を過ぎているので無償修理はできず、修理するとするとかなりの金額がかかるといわれてしまいました。そして、
@ 症状は購入時からあり、明らかに初期不良の製品であったこと
A 最初の依頼で戻ってきたことでもわかるように、欠陥とは認識しにくいこと
を伝えたのですが、結局無駄でした。「技術のソニー」なら、保証期間を過ぎていても、明らかな初期不良製品については、技術のメーカーとしてのプライドのために対応するだろうと思っていたのですが..。1973年のスカイセンサー5500以来の技術のSONYへの全面信頼も、ここでついえることとなりました。ということで、これからはデジカメについては、光学系にプライドと責任を持てるメーカーから購入することにしました。平成19年にテレビの電源が入らなくなっていたので電話すると、ICの不備で、報償期間外でも無料で交換してもらいました。そういう決まりになっていると作業員は言っていましたが、ソニーも大会社になって、マニュアルに従ったお役所仕事の企業になっているのかも知れません。
私のはじめて買ったデジタルカメラは、エプソンのCP-100で、22000円で平成10年4月に購入しました。35万画素で、当時ではなかなかいい画質でした。しかしモニタが無く、撮った画像はコンピュータに送って、はじめて確認できるものでした。次に手に入れたのは、カシオのQV-10です。このデジカメは、プロジェクトXでも取り上げられた、デジカメブームに火をつけた伝説のカメラです。しかし、モニタこそついていましたが、画質はひどく、特殊ファイルで保存するため使い勝手は良いものと言えませんでした。とは言っても、当時は重宝していたデジカメでした。現役引退後は、近くの小学校で使われた後、サンプルとして保存しています。
そして平成12年5月に買ったのが名機EPSON「CP-700Z」です。一般使用では十分な1.3M画素で3倍ズーム、単三電池が使え、電池が少なくなったらバックライトを外光に切り替えられる。CFカードも切れたら、機内のメモリに数枚とれる優れものです。いきなり電池が切れるのが唯一の欠点です。職場やプライベートなど使い分けるために、同機を次々と計3台購入しました。しかし、1台は地面、もう一台は海に落として作動不能。最後の一台はカバンに入れていて踏まれ、モニタカバーが割れてしまいました。
平成13年、店頭で安売りをしているのを十分に検討して購入を決意したのが、オリンパスの「C1-Zoom」です。性能はCP-700Zとほぼ同等で、とにかく小さいことが最大のメリットです。一般的な記録用としては1.3M画素で十分ですから、ポケットに入るこのデジカメは、今ではほとんどの山行に持っていくようになりました。大きめのポケットなら自然に入る大きさと軽さに加え、単三電池が使えるので手軽に持っていけるからです。常にストロボが飛び出すのはうっとうしいですが、はるかに便利なこのデジカメは、同時に2台購入。そのうち一台は雨の日に野外に置き忘れていて、危うく死にかけましたが、保証期間中の無料修理で復活!現在私が最も使うデジカメになっています。しかし、最初の韓国旅行で、トラブッてからは信用を落としました。