大型の熱帯魚のページ       H27.03


ダトニオイディス

 東洋的な飼育の縁起の良い魚の組み合わせとして、龍虎のイメージで龍魚(アロワナ)と虎魚(タイガーフィッシュ)がある。タイガーフィッシュとは言わずと知れたダトニオの仲間のことである。また、大きな水槽で子アロワナを単独飼育していると将来混泳ができなくなる可能性があるので混泳させるという意味もある。ということで私もポリプテロスとともにダトニオを混泳させるようにしている。
 そんなダトニオもさすがに60cm水槽では、アロワナに追いかけまわされたり、エサを横取りされたりしていじめられ、まさに黒くなって吸入パイプあたりでいじけていることが多かった。しかし、90cm水槽に移したとたん、急にアロワナについて泳ぐことが多くなり、水槽内でも特にアロワナに遠慮することなく泳ぐようになる。エサも小さいときは冷凍赤虫や生き餌しか食べない傾向があるが、上手に仕込むと合成資料やゼンゴ、キビナゴ等も食べるようになる。このダトニオは飼った古い順に太郎、次郎〜と命名しているが、次郎は、平成11年10月で13cmほどだったが、色つや、動きとも1級品のダトニオである。このダトニオには生き餌から人工飼料も食べるようにしつけることができた。三郎は、平成11年10月で10cmほどだったが、次郎との同居中にかなりいじめられて、いじけた性格になってしまった。穏やかなブラックアロワナとの混泳なのだが、いまだにびくびくしていた。四郎は、まだ5cmほどの子どもで、愛嬌があり元気そうなので購入したが、最近なぜかいじけた雰囲気があった。ここまでは真性ダトニオで結構大きくなるまで育ったが寿命や事故で平成23年頃には全滅した。さらに平成20年ころから真性ダトニオは入手困難になってきた。ということで、平成24年購入の五郎〜七郎は安価でそこそこ出回っているプラスワンといわれる縞が一本多いダトニオである。左が五郎、右の白い方が六郎、黒い方が七郎である。五郎は一回り大きいが優しい性格である。六郎は勝ち気で七郎がちょっと弱くていじめられやすく、さらに黒くなっていることが多い。仲間が多いと競争意識で餌付けがうまくいくことが多い。この三匹もいきなり人工飼料の取りあいを始め、以後エサに関しては経済的にそして元気に育っている。

カラー・プロキロダス

 平成10年六月に購入し30cmくらいまで育った。穏やかな性格なので150cm水槽で混泳させ始めた一ヶ月ほどはいじめられて、傷がたえなかった。やがて水槽の中の自分の位置が定まってきて攻撃の間合いもつかめるようになったので、ぼろぼろになっていたヒレや体の傷も治ってむしろ平成11年の夏には、かなりあつかましくなってきた。この魚を購入したのも、台湾で言うところの「竜虎鳳」を形成するためである。プロキロダスは、まさに魚の鳳凰で、独特の顔には愛嬌がある。エサはプレコ用の物を与えているが、アロワナやダトニオの残したエサをしっかり掃除してくれる。しかし、エサが少なかったのだろうか寿命だったのか突然死んでしまった。
 その後その後釜を購入したが、10cmほどなのでアロワナの餌になりかねないので別の水槽で大きくなるまで飼育している。平成27年末くらいには再び「竜虎鳳」が復活することになりそうだ。

ポリプテロス・エンドリケリー

 平成11年夏に9月に買ったときには20cmほどだったポリプテロスで、きわめておとなしい。ほとんど泳ぎ回ることはなく、といってエサが有れば遠慮なく何でもぱくついている。おそらく今飼っている熱帯魚の中で最古参のものだろう。独特な恐竜的なごつごつした姿、きわめて生命力が強く水質悪化やヒーターの故障などの他の熱帯魚を死にいたらしめた事故も乗り越えてきている。おそらく1年くらいエサをやらなくても生きていると思われる。その動きも常にマイペースでしたたか、いったい何を考えているのだろうと思わ せる不思議な古代魚だ。

ポリプテロス・パスマスとポリプテロス・オルナティ

 パスマスはアロワナの残すエサの掃除役として同時購入したが、徹底的にいじめられてほとんど姿を見せることはなくなった。しかし、90cm水槽になって全く攻撃されないので、いまは残したエサにゆっくりとありつくことができるようだ。しばらくは餌の残りが沈んでいるのを食べることが多かったが、最近は水面近くを泳ぎ回り、美食家になって他が食べなくなったクリルをバカバカ食べる。記憶では熱帯魚愛好家に譲った。
 オルナティは、平成10年11月23日、あまりにも小さいポリプテロスを発見。ブラックアロワナの将来の遊び相手としてつい2匹を購入してしまった。大きさはどちらも4cmほどで、ほとんど真っ黒で、白い小さな斑がが入っている。順調に成長して一匹は他の人に、もう一匹はそのまま15年以上もと職場の水槽でしたたかに生きているということだ。