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阿部 夏実さん ・・・平成24年5月19日・・・後編

 ★前編をお読みになってから読んでください。


気合いを入れてダンゴを投入。
すると、海の様子が…、海の底の様子が、なんと、予想通りの展開!!
まるでジャイアンにいじめられたのび太がドラえもんに素敵な道具を出してもらって、それを使ってジャイアンに仕返しをするんだけれど、調子にのったのび太がドラえもんからの注意事項を守らず、してはいけない事をしてしまって道具がうまく使えなくなり、結局自分の力で解決しなきゃいけないよね、というストーリーぐらい予想通りの展開!!

ダンゴが底に着く、しばらくするとツンツン、ゴンゴンというボラらしきアタリがある、ダンゴが割れる、数秒待つとトントンという微妙なアタリ、そぉーっと送り込むと一瞬クンというアタリ。そう、チヌ釣りの教科書に書いてあるかのような展開。
何度も何度もイメージしていただけに、妙な緊張感が走ってバッと大きく合わせるものの何もナシ。
けれど、ヤツは確かにいます、絶対!
再度ダンゴを投入すると、またもや同じような様子。また大きく合わせるものの、ハズレ。
合わせる時は海面を見るんじゃない、穂先を見るんだ、という高橋先生の言葉を思い出しながら、三度目のダンゴ投入。
サシ餌も変えずにオキアミのむき身。

穏やかな天気で風も吹いていない。アタリは絶対見逃さない。

小さなアタリの後、穂先をちょっと下ろし、2回目のアタリを待つ。
心では“あせるな、あせるな…”と呪文のように唱えている。
大きく竿を振り上げ、力いっぱい合わせると、リールがギュルギュルという音をたてる。間違いなく大きなお魚! そして元気いっぱいに動き、イカダの下へもぐっていく。あぁ、姿を見なくてもわかるよ、キミはきっとおチヌさまだね…!

A部さんは普段、あまり感情を表にださない。声も小さいし、もぞもぞしゃべる。リアクションも乏しい。
そんなA部さんが、すかさずタモを持ち、
「これはチヌや!!落ち着いて、ゆっくり!」
「負けたらアカン、糸出して!!時間かかってもいいから!!」
「あー、リールがいい音しとるなぁ、あせったらアカンで!!!」
とこちらは予想外の大きな声で松岡修三バリに熱く応援してくれた甲斐もあり、見事タモに収まったチヌはなんと43p!
本当に、本当に永い間待っていたんだよ、キミの事を。
ストーカーの変態男くらいキモイ言葉でおチヌさまを迎え、なんだか、興奮で心がふわふわしている。

が、ココで終わってはいけない。
しかも、まだまだ釣れる気がする。こんな気持ちになったのは初めて。
絶対まだ釣れる、そんな自信がフツフツとわいてきて、アドレナリンが全開。
今の私をサーモグラフィで見たら、赤い色で包まれているに違いない。
もっともっと集中してダンゴを投入続けると、
ホイ、また来ました、リールが音を立てるほどのいい引きが!
グングン引いてくる元気がいいお魚、もちろんおチヌさまでしょう!
上がってきたのは少々小ぶり、それでも35pのおチヌさまでした。
やっぱり最初にしっかり針と糸を確認していてよかったぁ。
途中でバレたら最悪だもんね。
あぁ、素晴らしい、今日はなんていい日なんだ。
全てのものに感謝しよう!
と、なんとも身勝手な快感に酔いしれながら釣りを続けるものの、その後はさっぱり。

結局、この日は以上の2匹で終了。
A部さんは2度、3度とバラし(魚影は見えず)、もともと坊主頭のA部さんは釣果もボウズ(怒られるかな?)。

堂浦の早い潮でもまれたチヌは時期がいいこともあって格別に美味。お造りはとっても甘く、フライは身がふわふわ。丸ごと一匹塩釜でどーんと蒸し焼きにし、これもまたジューシーでどんどんお酒がすすみました。

あ、釣れなくってもお酒は進むんですが…。

とにかく今回学んだ事は
「高橋船頭の言う通りに、基本に忠実な釣り方で釣っていれば必ず釣れる」
という事です。
これからもお世話になります!

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