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正木 義則さん ・・・平成21年5月23日・・・

 
 多くのファンを魅了してやまない、チヌのかかり釣り。そのメッカといわれる
 徳島・堂ノ浦では今、好釣果が続いている。今回は、数々のトーナメントで優勝を
 果たした名手、報知APG・正木義則さん(54)に密着。複雑な潮流を制して
 25〜41センチのチヌ9尾を釣り上げた技に迫った。
 海面を渡る風は少し冷たく、日差しが心地よかった。午前5時前、報知釣り協力店
 グループ「細川船頭」のヤカタに上がった。この日(5月23日)は大潮。ちょうど、
 ほぼ満潮を迎えていた。

 このウチノ海は、島田島、高島、大毛島に囲まれた池のように静かな海。
 しかし、海中にこそ特徴がある。小鳴門海峡を含む3か所から湾内への流入があり
 二枚潮、三枚潮という複雑な潮流が生まれている。

 まずポイントづくりから始まった。ソフトボール大に丸めたダンゴの中に
 アミエビやシラサエビを“あんこ”のように詰め、足元へドボン。
 「まき餌は多めが基本。初めに作ったダンゴの半分ぐらいの量を座布団大の
 範囲に集中してまく」

 さあ第1投、ボケを刺し餌に潮下へ遠投した。広角に探って魚の活性を確かめるが、
 反応なし。餌をオキアミに替えて竿下を探るとフグやアジが餌を取る。
 対策として餌持ちのよいシラサエビにチェンジした。
 「同じことを3回繰り返さないようにはしている。釣れないときにも何らかの
 答えに近づいていくからね」

 午前9時43分、待望の第1号がヒットした。再び足元にダンゴを大量投入して
 ポイントをつくり直した直後だ。「まだ竿下には寄ってないと思って」左45度の
 潮下へ遠投したボケに30センチのチヌが食いついた。
 「潮が緩んできた」より自然に誘いをかけるため今度は5Bのオモリを外し、
 オキアミを餌に竿下を攻めた。10分後、36センチのチヌが顔を見せた。

 午前11時過ぎ、変化の乏しかった潮流が、本来の姿を現した。
「上潮と底潮が違う」いわゆる二枚潮。刺し餌が取られるので魚の活性はある。
 再び5Bのオモリを打ち、底を感じながら仕掛けを底潮に乗せて送り込んでいった。
 穂先にコーンと鋭いアタリ。25センチと小型ながらも本命をゲットだ。

 納竿間際の午後3時45分、再び釣技が光った。ダンゴに刺し餌が入ったままの
 段階でアタリ。「何かいるね」次に仕掛けを投入したとき、途中でわざと刺し餌を
 ダンゴから抜いて落とし込んだ。「来た!!」正木さんの右腕が、大きく上がった。
 この日最大の41センチを仕留めた。上から落ちてくる餌に反応する魚の習性を
 利用し、誘いに変化を加えたのだ。

 「堂ノ浦で釣る者は、どこでも通用する」釣り人の間で、そう評されるほど
 攻略しがいのある場所。「ここで釣りを始めて18年。でも、いまだに分からない」
 正木さんのセリフは、半分けんそん、残り半分は、きっと向上心の裏返しに違いない。


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