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晴間 厚吉さん ・・・平成18年9月16日・・・(中編)

 突然、高橋船頭大先生が『この穂先、見にくいなぁ。竿を取ってくるから、一人でやっといて』と言い、姿を消してしまった。《これから、一人でどうすんの?》
一人になった私は、《そういえば、ビデオで正木さんという人が、こんなカセで釣ってたな〜》と思い出した。《ビデオを見ながら、よく寝たな。でも、内容は、ほとんど覚えてない。》と子守歌代わりに、爆睡していた事を、今頃反省。
それでも気を取り直して、先程の高橋船頭大先生にして貰った説明と手本を頼りに釣ることにした。
しらさエビをハリに付け、ダンゴの中に入れて、海に投入。すると、穂先が暴れながら、ダンゴが落ちていく。《何で?糸が絡まっているわけでもないのに?》
それでも、何とか途中で抜けずに無事に底に着いたので、ダンゴが割れるのを待った。

ダンゴが割れて、底を探る。《あれ?どこが底?底がわからない!》しばらく探るがわからない。《まあ、いいか?》
暫くすると、穂先にあたりらしき動きがあった?ので、竿を上げてみるが、感触が無い。

もう一度、やり直そうと、リールを巻くと、途中で、またもや鯵が ・ ・ ・。(>_<)
再びダンゴを投入。《あらら》リールのクラッチを押し忘れて、ダンゴだけが落ちていく ・ ・ ・。(T_T)
再びやり直し!ダンゴを投入。やっぱり、穂先が暴れながら、ダンゴが落ちていく。《竿が水平になっているからかなぁ?リールの扱い方が悪いのかな?それとも、両方?》
ダンゴが割れ、再び、あたりらしき動き?竿を上げてみるが、やっぱり、感触が無い。《遅いのかな?》
ハリを回収すると、《あれ?何か付いている。はぜ?》
気を取り直して、ダンゴを投入。今度はガイドに糸が当たらないように、竿を垂直に立てて落とすと、少しましになったが、まだ、スムーズに落ちてくれない。《ダンゴを落とすだけでも一苦労》
今度はクックッと穂先が曲がったので、竿を振り上げた。《あれ?何か掛かっているみたいだが、やたらと軽い。》
上げて見ると、今度は「ちゃりこ」!《あじ、はぜ、ちゃりこ、いろんな魚がいるんやなぁ〜。それにしても、チヌはどこ行った?》などと考えていると、高橋船頭大先生が戻って来てくれました。
『釣れたか?』と聞かれ、『これ』と桶に入れた魚を見せた。《釣れるには釣れたけど、これでもOK?んなわけないか?》

再び、高橋船頭大先生が先程、取ってきた竿でお手本!ダンゴを流れるような動きでスムーズに投入《さすがやね、偉い違いや!》、『ボラ、ボラ、さっきの穂先より、シャキッとしてるやろ!』と言った。《言われて見れば違うような気がするけど、さっきの穂先で、見にくいなぁとは、気がつかんやろなぁ〜》
説明の最中に、突然、糸が引っ張られ、竿を操り、引っ張られた糸についていく。『これはボラやから掛けたらあかん!暫くしたらエサを吐くから』と言った。
高橋船頭大先生が言った通り、その後、糸の引きがなくなり、体制を立て直して3匹目を釣り上げた。
《ありえへん!?あれだけ引っ張られると掛けてしまうやろ!?ボラが食べたやん、何でチヌが上がってくんの??さっきは釣れそうな気がしていたが、私にはやっぱり無理かな?》
私が、呆然としている間に、高橋船頭大先生は、いとも簡単に4匹目釣り上げていた。《あれ?いつの間に??早すぎる!》

そして、高橋船頭大先生が、『晴間さん、やってみ』と言った。
今度は、オキアミの剥き身をハリに付ける。『オキアミをしっぽの方から絞り出すように剥く。』と言われ、やってみるがミンチ状態。
再度挑戦、何とか剥けたが途中で切れそうになっている。その剥き身を、ハリが隠れるように付けるらしいが隠れない。《一応、エサ付いたし、とりあえず、これでいいか?》とダンゴで隠し、海に投入!
『ダンゴが底に付いたら、穂先にテンションを掛けて、割れるのを待つ。もっと、思いきってテンションを掛けんとわかりにくいで!』と高橋船頭大先生に言われたので、竿を少し持ち上げた。『そうそう、ダンゴが割れたら穂先が跳ね上がるから』
ダンゴが割れたので、底を探るが、やっぱりわからない。私が『あの〜、底がわからないんですけど?』と言うと、高橋船頭大先生は『あまり、底を気にする必要はないんよ。穂先をダンゴが割れる前のところまで下げたら、だいたい底らへんにハリが来てるから』と答えてくれた。
私の横で、高橋船頭大先生が『ボラ、ボラ ・ ・ ・、今のがチヌの前あたりや!あたりがあったら穂先を下げて』と指示してくれて、私は言われた通りに穂先を下げた。『今や!!』の合図で竿を上げると、今までとは違う感触!
『リールを巻く前に穂先を見て、糸が穂先に絡んで無いのを確かめてからリールを巻く!』、指示通りにリールを巻き上げると、ちょっと小さめですが初チヌGET!!!(^_^)v
高橋船頭大先生が『今日は、入れ食い状態や!なんぼでも釣れるで!』と言った。
再度、高橋船頭大先生の指示を受けながら、言われた通りにすると、これまたあっさりと、一匹追加!!《チヌおるやん!さっき、一人でやってる時は全然やったのに》
再びダンゴを投入、高橋船頭大先生の指示が《あれ?聞こえてこない!》、どこかへ電話をかけているようだ。『そっちは、どない?こっちは2匹釣れたよ!』、どうやら、勝見氏と話しているようだ。
その時、穂先にあたりらしき動きがあったので竿を上げると、先程と同じような感触《チヌ?》、高橋船頭大先生が、電話で『今、もう一匹掛けてるよ。』と笑いながら言うのが聞こえた。
必死で巻き上げると、チヌがあがってきた。また、一匹追加!!!(^_^)v
高橋船頭大先生が、電話を切ると『また、一人でやっといてな。』と言って、船に乗って、どこかへ行ってしまった。《あらら、また一人?この後、どうすんの?ひょっとして、チヌが釣れたから、講習終了??》
後で聞いた話だが、会長の山下氏と勝見氏が船頭に泣きつき、場所を移動する為に、迎えに行ったらしい。

何となく、感覚をつかんだ様な気がしていたので、《よしっ!この調子で》とご機嫌で、さっきと同じ要領で釣り始めた。
ところが、あたりにあわせて竿を上げると、《うっ、なんと重い》、竿が全く上がらない!《何これ?すごい大物?》(?_?)
必死で竿を持ち上げ、リールを巻こうとするが巻けない。それどころか、リールを指で支えきれずに、反対に糸が出ていく。《指が痛い!!》
必死でこらえながら、少しづつ糸を巻いていく。《ああ、腕がだるい、誰か、かわって〜》と思ってみたところで、誰もいない。《どうすれば良いの?》
少しづつ糸を巻き、やっと、魚が見えてきた。《あれ?なんか長細い魚やなぁ〜?これは、チヌじゃぁないなぁ〜、ひょっとして、ボラ?》(@_@)
やっとの思いで上げてみると、やっぱり「ボラ!」、間違いなく「ボラ!」、何度見ても「ボラ!」(T_T)
ボラには、ダンゴ割りの使命?があるらしいので、《もう、エサを口にするなよ!!!》と放流(−_−;)/〜
腕がパンパンに張って、しばし休憩。その時、会長の山下氏と勝見氏を乗せた卓丸接近!
イカダに残っていた私の荷物を、無造作に放り投げ、『じゃっ!』と冷たく去って行った。
微かに姿が見えるカセに到着!卓丸は暫くそこに留まり、遠くのほうから笑い声《くそ!楽しそうやな!!》
気を取り直して、再度挑戦!
しかし、またもや「ボラ!」(>_<)、そして、再び「ボラ!」(>_<)、《ボラ3連発!!!勘弁してやぁ〜》
精神的にも、体力的にも、もう限界!クタクタや(T_T)
《チヌは楽しいが、ボラは大変!!!!!!!入れ食いのはずやのに、チヌはどこに?》

困り果てているところに、高橋船頭大先生登場!《あっ、戻ってきてくれた。待ってました!》

再び講習開始!少し、様子を見ていた高橋船頭大先生が『ちょっと、オモリを替えてみよか!』『えっ?オモリを替えるんですか?』《オモリを交換するって事は、また、ハリを結び直すの?》と頭によぎった。
高橋船頭大先生は、あっさりと『そうそう』と答えた。これまた一仕事(T_T)
『これぐらいのオモリを付けとこか』と、先程のよりちょっと大きめのオモリを渡され、なんとか交換完了!
『晴間さん、生ミックある?』《おっと、あの苦労させられた。あの、生ミック、遂に登場!》、ハリが隠れるように生ミックを刺す。《これ、簡単やん!オキアミの剥き身とは、えらい違い!》
高橋船頭大先生が横に座り、さっきと同様、アタリの出方を、親切に教えてくれ、またまたチヌをGET!《高橋船頭大先生の言う通りにすると当然の様にチヌが釣れる。なんでぇ〜?》
『ボラ、ボラ、・ ・ ・ 今のが前アタリ ・ ・ あっ、晴間さん、今ので合わせとかなぁ〜!』、『はぁ?今、何か変化が有りましたぁ〜?』と云う状態を、何度も繰り返しているにも係わらず、高橋船頭大先生は呆れもせずに付き合ってくれました。
言われるままに、何度か合わせていると、突然、ボラとは違う強い引き ・ ・ ・ やっと、やっと掛かった《これは、もしかして、チヌ??》
《やった!久々のチヌや》何とか、海面近くまで巻き上げたが、上げれない。《どうしよう?》
『そんなに焦らんと、ちょっと待ちぃ〜、タモですくたるわぁ〜』と無事、タモに収まった!《初めて、ボラ以外でタモを使った!》(^_^)v
今までは、神戸港で12cmのキビレを3匹しか釣った事が無いのに、いきなり5匹!

釣行が決まった日から、同僚に『堂ノ浦、行くん?そんな難しい所に、初めて行って釣れる訳無いやん!』と散々言われ続けたのが嘘みたい!
《ひょとして私って天才?違う、違う、違う、高橋船頭大先生が居なければ、釣れるのはボラ、チャリコ、ハゼ、そしてアジ》
気を良くして、釣り再開 ・ ・ ・ 生ミックを持ち《あれ?ハリはどこ?無い、無い、無い!また、ハリ付けなぁ〜》(T_T;)
なんとか、付け終えて、ダンゴを投入。講習中に高橋船頭大先生の携帯電話が鳴り、誰かと話している。《今度は、勝見氏では無いようだ!》
電話を終えると、また、すぐに携帯電話が鳴り、誰かと話している。《高橋船頭大先生、何か、すごく、忙しそう。いやな予感が ・ ・ ・》(^_^;)
『晴間さん、ちょっと行ってくるわ。がんばりなよ〜』と言い残し、再び、卓丸で去って行っちゃった。《やっぱり、こうなるの?また、また、どうしよう?》
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