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藤本 健一さん ・・・平成16年7月6日・・・

 7月6日(火) 晴れ

 毎年この時期日課のようになっている 「堂ノ浦 細川渡船」へ、行ってきました。

前日の夕方から堂ノ浦入りし、船頭の話を聞いてみると、 先々日・先日の夕方近くまで台風の影響で風が強く思うような釣果が揚がっていないとの事。船頭の口から、「 明日は、釣れるかなぁ〜 」とゆう弱気な言葉を聞き、「 絶対しけ後の荒食いがあるはず 」と確信をもって来たものの、一瞬頭の中で「 大丈夫かな? 」と思いながら、自分に言い聞かせる様に「大丈夫やと思うよ」と、船頭に言い宿に戻りました。

 翌朝、1番船に乗り空をのぞくと先日までの状況とはうって変わり、「晴天・風も殆ど無し」の釣り日和 「これはいけるかも!」と思いながら、1号カセに乗せて貰いました。はやる気持ちを抑えながら、さっそく準備に取りかかります。
まずは団子作り、堂ノ浦特有の山土・乾燥さなぎの入った桶に秘密の液体を入れ、「これを入れるとボラの活性が上がるように思われる」海水を足し、3年ほど前から試行錯誤し作った生おからベースの自作集魚材をたっぷり入れ練り上げます。
あんこにオキアミ、生ミンチを入れたソフトボール大の団子を5〜6コ放り込みポイント作り完了。
あとは、30〜40分かけて竿などの用意をします。

 6時前実釣開始、1投目だんごを落とすがボラの反応無し、手で刺し餌を抜き、潮に乗せて流してみる、、、反応無し。潮も殆ど流れていない。
しばらく魚の反応の無いまま「そのうち当たって来るやろ」と思いながら団子を打ち返す。
6時30分過ぎ団子に早くもボラの反応あり!ボラに団子を割って貰い餌のオキアミの剥き身を流して行く。
竿一本半程流していった時モソモソとした前アタリらしき反応!そのあとすぐかすかに穂先を押さえる本アタリ!
大きく腕を振り上げ合わせを入れる、、、乗った!

1回目の締め込みを竿の弾力で耐え、いざリールを巻こうとするとまだ身体が寝ているのか手が思うように動かない!
モタモタしているうちに2回目の強烈な締め込み!糸を出してやり過ごす。
何とか魚の動きを止め、リールを巻こうとするが、またもや手が動かない!
その後3回目の締め込み!糸を出す!「アカン!出し過ぎや!」と思った瞬間手応えが無くなった、、、、、ハリス切れバラシ!

「クソー情けない」と思いながらふと顔を上げると、30m程先正面に船頭の船、こちらを見て笑っている。
「あぁ〜いらんもん見られてもたなぁ〜」
気を取り直し又団子を打ち直す、ボラは当たるがどうも様子がおかしい。
「散らしてもたかなぁ〜」しばらくチヌらしきアタリがないまま時間が過ぎていく。

7時過ぎボラの活性が上がってきた!団子を落とすと着底前に当たり始める。「もうすぐいけそうや!」ボラの活性が上がると同時に人の活性も上がってきて打ち返しの テンポも良くなってくる。餌を練り餌に変えて打ち返しを繰り返す。
ハリは0.8号、オモリはG1号、ハリスを1m程取り出来るだけ軽い仕掛けにして流して行きアタリを待つ。
竿2本程誘いを掛けながら流して行くとコツコツと比較的大きい前アタリ!その後すぐに大きく押さえ込んだ!来た!

しかし、朝一の引きとは違い大したことはない。
糸を出すことなくやり取りし上がってきたのは、25、6cmのキビレ、、、「1匹目やしまぁーいいか」
しばらく間隔を置きながらキビレ、チヌが釣れていき9時過ぎ頃には、小さいながら4匹釣れていた。
途中2枚潮になったり、潮がヨレてどっちに流れているのか解らない状態になり両サイドの7号カセ・8号カセでは、エイがバチャバチャ音を立てている。チヌアタリが止まってしまった。「なんかいやな感じやなぁ〜」

10時頃やっと潮の流れがはっきりし始めいい感じになってきた。
相変わらずボラの活性は高いままだ。「これはいけるで!」
それからしばらくいろいろ誘いを掛けながら釣り、何とか7匹程追加した。

昼頃、船頭が様子見にやってきた。状況を説明すると「ちょっと後ろで釣らして貰うわよ」と自分の竿を持ってきた。
何投かした後、「勝負しよか?3匹早掛け30分勝負」と言ってきた。
船頭とは、今まで2回勝負して1勝1敗の五分望むところ「ええよ!」といざ勝負開始!
開始後10分程した頃こちらの竿にチヌのアタリ!竿1本半程先で当たってきた。大きく合わせた瞬間笑ってしまった。
チヌが掛かったのも嬉しかったが、後ろから聞こえてきた船頭の何とも悔しそうな叫び声が聞こえてきたからだ。「あ痛ー!」

型は小さいがキビレ1匹、、、1対0 後ろで船頭が焦っている。
しばらくして船頭が大きく合わせた!「やばい!やられたか?」と思っていると「何やこれ?」と言いながら巻き上げている。
上がってきたのは、20cm程のキス、それからしばらく船頭の方にアタリが続く!2度3度と掛けていく!
しかし上がってくるのは、キス、ハオコゼばかり、さすがに嫌になったのか「これは、チヌとちゃうわなぁ〜」とハオコゼをぶら下げて言ってくる始末。

それからすぐこちらの竿にチヌらしきアタリ!大きく合わすが、ハリに乗らない、、、すると後ろで船頭が大合わせ!「来たぁ〜」
「これは、チヌやろ〜」と立ち上がり、ニコニコしながら「これこれ」とやり取りを見せつけて来る。「何か腹立つ!」
上がってきたのは30cm前後のチヌ! これで1対1 「絶対負けへん!」と思い、作戦変更!
底でのアタリが殆ど無いので少し上を狙うことにした。

団子から抜けて少し送っては5秒程止めるを繰り返し、餌が段々と浮いていくイメージで誘いを掛ける。
するとモゾモゾと触ってきた!ミック独特のアタリ合わせを入れる!「来たぁ〜!」上がってきたのは25cm程のチヌ。
これで2対1 「一気に勝負つけたろ」と思いながら団子を打ち返していくとアラームの音!終了ー!
結果2対1でこちらの勝ちー!これで通算2勝1敗勝ち越しやぁー!

帰り際に「競技用の竿やったらなぁ〜」と負け惜しみを言いながら帰っていった。
してやったり!

それからしばらくアタリが少なかったのですが、地道に取っていき17、8匹迄数を増やして3時頃から入れ喰い状態になった。
最終的に小・中型ながら、20cm〜37cmを27匹の釣果でした。

今年の堂ノ浦は、去年に比べてチヌの数が多いように思います。
そして、そのチヌをたくさん釣るにはいかにチヌを寄せて狂わすかだと思います。
この日カセでは、各所で大釣りがあり、カセ5カ所で77匹のチヌが上がっていました。
今日以上の釣果を夢見てこれからも通い続けたいと思います。

                                                                                              藤本 健一
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