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藤崎富実子(TOSS南国港free-way)
観光テキストを使った授業です。
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発問1 テキストをあけます。高知県馬路村です。わかったこと、気づいたこと、思ったことを書きましょう。
・山の中
・川がある
説明1 道はせまく、信号もありません。JRもなく、高知市から車でたっぷり2時間はかかります。村の中央に安田川が流れています。
発問2 産業の中心は何だと思いますか?
・林業
説明2 村の96%が山林です。昔は、天然やなせ杉で食べていた林業の村でした。森林鉄道が走り、山はにぎわい、3500人もの人が住んでいました。しかし、外国から安い木材が入ってくるようになると林業は衰退していきました。
発問3 人口も減り続け、過疎の村になりました。どうしたらいいのでしょう。
・村を元気にしなければ。
・若者が住みたくなる村づくりをしよう。
説明3 村には、100年を越すゆずの大木がありました。お年寄りが多く手入れの行き届かないゆずは、形がいびつですが、無農薬で香りも良いので絞って、加工品を作っていくことにしました。
発問4 ゆずで何が出来ると思いますか?テキストに書いてみましょう。
・ゆずジュース
・ゼリー
説明4 こんなにたくさんのものを作っています。(チラシ提示)
・化粧品もある
・シャンプーもある
説明5 農協に東谷望史さんという村が大好きなおんちゃんがいました。
「おーい土佐の高知の馬路のゆずはいらんかねー」と、全国を走り回りました。赤字の時もありました。でも、東谷さんは、売り続けました。
そして、日本の101村展で、「ゆずの村(ゆず味のポン酢しょうゆ)」が大賞を受賞。(「ゆずの村」提示)少しずつ全国へと出回るようになりました。
でも、これだけでは安定しません。東谷さんは、どうしたらえいか(いいか)来る日も来る日も考え、『100円で飲めるゆずドリンクを作ろう』と思いつきました。
「ごっくん馬路村」の誕生です!自分の子供に飲ませて「うまい」と言ってくれるまで、何度も何度も作り直してやっとできたのです。しかし、おいしいのにたくさん売れませんでした。
そこで、テレビコマーシャルを作ろうということになりました。村の子どもがモデル。そのままの言葉で村の宣伝もしたので、村に遊びにくる人もふえ、ごっくんも売れはじめました。
そして、H19年には、ゆずの加工売り上げが30億円を突破!
村から出て行く人も少なくなって来ました。
しかし、もっともっと村が元気になって欲しい。そこで、村で一番多かった森林を活かした製品が、村の人の知恵と力で次々と生まれてきています。
馬路村に行ってみたい人?
発問5 村では、どんな事ができるでしょう。
・森の探検
・川遊び
・ゆずとり
たくさんの自然体験ができるんですね。
授業の感想を書きましょう。
《参 考》 『ごっくん馬路村の村おこし』(日本経済新聞社) 大歳昌彦著
『ゆずと森を届ける村 馬路村』(自治体研究社) 上治堂司・竹下登志成著