藤ア富実子(法則化南国港free−way)
・命は、遠い昔から、何人もの人によって引き継がれてきたものであり、命を育てるには、愛と責任が必要だということがわかる
・自分たちを産み、育ててくれた両親や周囲の人々に感謝の気持ちを持ち、命を大切にしようという心情を深める
<授業の流れ>
T1.みんなの命は誰にもらったのですか?
C.お父さん、お母さん。
T2.お父さんお母さんにもらっただけでしょうか。
「命のリレー図」を黒板に貼る。
T3.みんなのお父さんお母さんは、おじいさんとおばあさんに命をもらいました。おじいさんおばあさんは、曾おじい さん曾おばあさんに、そのまたおじいさんは…というように命は受け継がれてきました。もし、この人が結婚す る前に事故でなくなっていたらどうでしょう。(図の中の一人に×をつける)曾おじいさんは生まれていません。 だから、おばあさんも生まれていません。すると、お母さんも生まれません。当然、みんなは生まれてこないの です。みんなの先祖は、誰一人として、事故などでなくなっていないから、みんなは生まれてきたのです。その 中の3億分の1の精子と400分の1の卵子が出会って生まれた尊い命なのです。
C.「ほーっ。」
*「母乳をあげている絵」を貼っていく。
(400万年前、狩や漁の時代、米作りが始まった頃、戦国時代、江戸時代、現代)
T4.人類が誕生した400万年前から、狩や漁の時代も、米作りが始った頃も、戦国時代も、江戸時代も、そして今も、 こうして命を育ててきたのです。(→命と板書する)
T5.この記事を見て、どう思いますか?(「児童虐待の新聞記事」を見せる)
C. 許せない・なぜだろう・かわいそう・わかる気がする
T6.赤ちゃん(命)を育てるのに大変なことはどんなことですか。
*保育士体験をしている児童や小さい弟妹のいる児童に大変なことを聞いていく。
C.うんちやおしっこのせわ・食事のせわ・事故や病気のとき・泣く・お風呂・遊んでやる・ ミルク・など (絵を貼る)
T7.誰がせわをするのですか?
C.母親・父親・保育士・祖父母など
T8.こんな大変なことの世話がなぜできるのでしょう。
C.愛情があるから・責任があるから
T9.では、こちらはどうでしょう。虐待をする親は、愛がありますか?責任がありますか?命は育ちますか?
C.ありません。育ちません。
T10.愛や責任は親になってからできるものではありません。愛情や責任感は育てるものです。今、みんなさんは、 育てている時期です。
学校に来て、学習しているのは、テストの成績ができるためだけではありません。愛や責任のある大人になる ためにも勉強しているんだよ。
T11.みんながここまで育ってきたのは、お家の方々をはじめ、たくさんの人にお世話になってきたから ですね。私たちの命があるのは、400万年も昔から命をつなげてくれた先祖のおかげでもあります ここに生きていることがすばらしいことなのです。将来、皆さんも愛する人に出会い、命をつなげてくれ ることを願っています。
*ビデオ視聴―NHKスペシャル「脳と心ー人はなぜ愛するか」フジテレビ「人類40億年」を編集したも の。23分。