優駿 

「お煙草、お吸いになるんですね」
 半分ほど減ったケースから煙草を抜き取った俺に、カウンターの向こうから馴染みのバーテンダーが火を差し出してきた。
 俺はくわえた煙草の先を軽くそこに寄せ深く息を吸う。
 味わうように呑み込んだ煙を軽く横に吐き捨てると、傍の灰皿に手を伸ばし、
「あいつと付き合う前は結構ヘビーだったんだ」
 とんとんと灰を落とすと煙草を持った手をそのままそこで止めて頬杖を突く。
 くゆる煙がゆっくりと細い糸になって立ち昇る様子をボンヤリと眺めたたまま、バーテンダーが返事をしないことに小さくため息を洩らした。
「…あいつさぁ、結婚したんだって?」
 言いながら視線を向けると、グラスを磨いていたバーテンダーは少し思案げに笑ってみせた。
「会社で噂になってるんだけど、誰も俺にだけはハッキリしたこと言わなくってさ。気ぃ使ってくれてるの分るから俺も何となく訊けないし。別にだからどうこうする気はないから…」
 煙草をまた深く吸う。
「俺だけ知らないじゃ馬鹿みたいだろう?」
 煙を吐きながらそう続けてそのまま煙草を灰皿に置いた。
「4、5日前にそれらしいお話は少し…」
 苦笑いで頷いたバーテンダーにそうかと俺は返し、グラスのブランデーを飲み干すと人差し指を立てて見せる。
“3杯までにしておいてね”
 俺のペースが速い時、彼女は決まってそう言った。
“自己管理ができない人って嫌いなのよ”
 その言葉に酒も控え、煙草も止めて……あいつのためなら何だってできたんだ。
 結婚が決まったことが原因で仕事が手に付かないとは周りに言われたくなくて、目一端努力したことが結局裏目に出てしまう。
“あなたとはもうやって行けない”
 引き止めるつもりが最後には罵り合いになっていた。
“二度と会いたくないわ、電話も掛けてこないで”
 吐き捨てられた絶縁の言葉からもう半年以上が過ぎている。
 そんな彼女を偶然街で見かけたのはついこの間の火曜日だ。彼女が妊婦姿で歩いていた事よりも、その幸せそうな表情の方が俺には堪えた。
 やっぱり俺じゃあ駄目だったのだと…、認識するしかなかった。


「お煙草、買ってきましょうか?」
 バーテンダーの声に気が付くと伸ばした手の先の煙草はすっかり空。そのケースを軽く握り潰しながら腕の時計に目を落とす。
 終電ギリギリか
 別にタクシーで帰ってもいいんだがちょうどグラスも空いたところで、俺はバーテンダーに軽く手を挙げてそのまま席を立った。
 …何杯飲んだんだろう
 少し平衡感覚を無くしながらコートに手を突っ込んだ俺は、のんびりとエレベーターへと続く廊下を歩いていた。どこか宙に浮いたような感覚は毛並みのいい絨毯のせいなのか、アルコールのせいなのか…。
 何れにせよふらふらと歩いていた俺は、
「…ぅわっ!」
 いきなり何かにぶつかって、派手にバランスを崩す。
 慌ててポケットから抜いた手が咄嗟に何かを掴み、それでも重力に逆らわない身体は床にすっ転ぶ直前でようやく止まった。床に振り返って、
ぎりぎりセーフ
 なんて思ってる場合じゃなかった。
「大丈夫ですか?」
 柔らかく落ちてくる声に床から視線を戻して初めて現状を把握する。
「だっ、大丈夫です。はい、全然」
 覗き込まれていた瞳から視線を逸らし掴んでいたコートの襟から手を放すと、抱きかかえられたその肩を押しのけるように立ち上がった。
「ぼんやりしてて…、すいませんでした」
 まだ膝を突いてしゃがんだままの相手にあたふたと頭を下げると、俺は逃げるようにエレベーターホールに向かう。
 …びっ、くりしたなぁ
 男の俺でも震えがくるような滅茶苦茶いい男だ。それもかなりな金持ちそう…。
 下りエレベーターのボタンを押すと、見るともなしに今来た方向を振り返り小さく息を吐く。
 あんな男だったらフラれずにすむのだろうか

 チンッ!

 軽い音と共に開かれる扉。中には一組のカップルが仲睦まじく、くっ付いている。
 俺は迷わず箱の奥まで進み2人と正反対の角に凭れた。
「…ねぇどうしよっか」
「閉めちゃえよ」
「でも、人が走って来てるみたい」
 扉を閉めるかどうかで揉めているようだ。
「いいじゃん、別に知り合いってわけじゃないんだから」
「でもさ、エレベーター行った直後って悔しくない?」
「通り過ぎるかもしれないぜ」
「……あっ、やっぱり待ってて正解」
 足音が響いたかと思うと、
「有り難うございます」
 言って乗り込んで来た声に何気なく視線を向けて…俺は焦って顔を伏せた。
 さっきの男だ
 今度は直ぐに扉を閉めたカップルは2つ下の階で降りてしまい、俺は非常に気まずくなってしまう。
 エレベーターで2人っきりって嫌なんだよな。
 早く着かないだろうかと思う気持ちが、無意識にデジタルの階数表示に目を向けさせた。
 あと、半分…と言う所で、
「さっきは申し訳ありませんでした」
 静かに言葉を投げかけられる。
 俺は視線を男に向けて首を横へと振った。
「いえ、廊下の真ん中ふらふらしてた俺が悪かったんですから…」
 返事に少し男は笑ってみせ、
「お1人で飲んでらしたんですか?」
 更に会話を続けて来た。
 無言で居るのも苦痛だが、こう真っ直ぐに見つめられるとちょっと困る。
「1人だとつい飲みすぎるんですよね、誰も止めてくれないですから」
 俺は頷いた後そう答えてまたデジタルの数字を追った。
「…今日はこのまま真っ直ぐ?」
 帰るのですかと続くんだろう。
「ええ、終電ギリギリってところですけど」
 4 …3 …
「もし良ければ、今夜付き合っていただけませんか?」
 ―――…
 え?
 2の数字を見た所で視線を離す。
 それって…どういう意味だ?
「…あの」
「嫌ならここで降りてください」

 チンッ!

 あ…
 扉が開く。
 …こういうのって
 俺はまた視線を男へと戻した。
「こんな時間に誘ってるんですから、深い意味がありますよ」
 とんでもないことを言われているのは理解しているのに、何故か足は動かない。
「あっ」
 扉が…閉まる。
 これは、まずい。けど
 男から視線が外せない俺。
 自分自身の意図を計り兼ね、軽く目を細めた俺から優しく視線を解いたのは男の方だった。
 エレベーターは更に下降し、静か過ぎる空間に軽い金属音が響く。
 再度開いた扉の向こうは地下駐車場。
 男に目で降りるよう促された俺は黙ってそれに従ってしまい、後ろから肩を抱かれても振り払おうとはしないでいる。
 おかしいことは十分承知しているのに、どうして逃げられないんだろう。
 これは何かの間違いだろうか…

。○。○。○。○。○。○。○。○。○。○。

 その後直ぐ俺は金持ちそう、というさっきの見解を訂正した。
 本物の金持ちだ。
 着ている服も一流なら乗っている車も十分それに匹敵するランクの物で、着いたホテルも超一流。
 さらに部屋に足を踏み入れて、ついに驚きを声にしてしまう。
「これってスイートなんじゃ…」
 俺の言葉にゆったりと笑いながら、
「今日はたまたまだったんですよ。ホテル側の手違いで予約していた部屋がダブルブッキングしてしまったんです」
 それでも一般市民は仕事でこんなホテルには泊まったりしない。
「広すぎると思ってたんですが、香佑志が居てくれて良かった」
 何の含みも無く、静かにそう続けた。
“ ひろとし” と呼んで頂ければ結構ですよ、優駿と書いてひろとし。…良ければ呼び名だけでも教えていただけませんか?”
“こうし”
“解りました”
“…こういう字、書くんだ”
 ここに着くまでに交わした車中での唯一の会話。
 流れる夜景をぼんやり見ていた俺は、あっさりと本名を名乗っていた。
 優駿は言葉を返すでもなく、それ以上のことは何も訊いてはこない。
 コンコンと指で軽く鳴らしたサイドウィンドのガラスにちらっとだけ視線を向けた優駿がその字を見止めて僅かに目を細めたのは何を意味していたのだろう…
 と、不意に後ろから抱きしめるように腕を回され、心底驚いた俺は慌てて振り返ってしまった。
「コート、一緒に掛けておきますよ」
「えっ、あ…ど、うも」
 瞬時にそっちのことを想像した自分に気が付いて赤面してしまう俺に優駿は小さく笑うと脱がされた俺のコートと一緒にクローゼットに向かった。
「先にシャワーしてきますから、適当にしていてください」
 まだ、戸口の側に立ったままの俺は柔らかく微笑みかけられ、つい笑顔を返してしまう。
 優駿がバスルームに入りシャワーの音が聞こえ始めた。
 引き返すなら今しかない
 クローゼットからコートを取って、後ろの扉を開ければそれで終わりなんだ。
 珍しい名前ではあるが苗字までは名乗ってはいないし、今逃げてしまえば二度と再開することは無いだろう。
 なのに俺はエレベーターの時と同じく金縛り状態。
 いや、足は動き出したのだから金縛りとは言わないか。向かったのは部屋の中へ、だ。
 俺は中央にある高級そうなソファーにどさっと身を沈めて膝を抱えた。
 本当に、今夜の俺は理解不能――

。○。○。○。○。○。○。○。○。○。○。

 みなさん、今晩は。土曜日の25時、今週も2時間たっぷりあなたのお供をさせて頂きます 『midnight owl』 山口一生です

 こんばんは、相馬葉子です

 暖かい日が続いている思ったら、とうとう春がやってまいりましたねぇ。葉子さんも今日はパステルトーンのお召し物ですっきりと、ね

 そうなのよ。張り切って春らしくコーディネートしたんだけどまだちょっと早かったわ

 え? コート着て来なかったんですか?

 スプリングコートは着てたんだけど

 そりゃまた無謀な。身体は労わらないと、そろそろ無理がきかなくなってきてるんじゃ…

 ちょっと! 年寄り扱いするのはやめてよね

 季節の変わり目は危ないって言いますし

 まだ言う! そういうこと言うなら私にだって手段はあるのよ

 何ですか?

 あら、言ってもいいの?

 別に困るようなことなんてありませんから

 大きく出たわね。じゃあ本当にいいんだぁ

 ………

 今年のクリス

 タンマ!! それはフェアじゃないぞっ

 けっ、年上をからかうと恐いのよ

 ついに本性を現したな、妖怪七変化

 やめなさいってば、もう! って曲の間に片を付けるとして、ディレクターがうるさいんで今日の1曲目。えー…一生さん、葉子さんこんばんは

 こんばんはぁ

 こんばんは。今日春一番が観測されたと聞いて思わずリクエストしてしまいました。私が大失恋した頃に流行ってた曲ですが、その失恋から立ち直れたのは今の主人のお陰です。今となってはあの頃のことも懐かしく思い出され、ナツメロになってしまった曲ですが是非是非かけてください…という、ラジオネーム『midnight mam』さんからのリクエスト

 この冬新しい恋人が出来た人、失恋した人、なぁんにも無かった人もみんなひっくるめて春なんだから陽気にいきましょう。って感じで…キャンディーズ『春一番』どうぞ





 バスルームに流れるFMラジオ
 俺は湯船に浸かってそれに聞き入っていた
 春だ春だと繰り返されると、その気が無くても春なんだと思えてくる
 黙っていても季節は動く

 …いつまでも、泣いていたって仕方が無い







「春が来るんですね」
 開けたバスルームの明かりが真っ暗な部屋の中に線を引いた。
 その光の先で少し変わった表現をした優駿。
 言葉がおかしかったのか、また繰り返された春という言葉がおかしかったのか…、俺は軽く笑ってしまう。
 闇の中で大きなガラス張りの窓から下界を見下ろしていた優駿が振り返り、俺の笑顔を見止めて微笑みながら手招きをした。
 バスルームの電気を消してしまうと、外と内との闇が協和。
 窓伝いに側まで寄った俺を今度は本当に優駿は後ろから抱き込んだ。
もう、驚くことはしない
 軽く頭を優駿に預けると、頬に軽く寄せられた冷たい感覚に軽く身を竦ませた。
「ちょうど飲み頃」
 俺はガラスに映る優駿をじっと見つめた。
「もう、アルコールはいらない?」
 笑った優駿に、首を振ってみせる。
「…最初から優しいから」
 そうか
 多分黙って付いてきたのはこの包み込むような雰囲気のせいだ。
「好きな人には誰だって優しくなれるんですよ」
 俺は細く笑う。
「もう一度」
 嘘、でも…いいから
「…好きって」
 優駿は俺の口元に軽く唇を寄せた。
「言葉より…」
 無理な体勢でのキスの後、軽く反転させられガラス窓に押し付けられた。
「態度で証明したい」
 バスローブの合わせ目に素早く忍び込まされたビール缶に、
「…っ」
 ゾクッと生理的に震えた身体。
 声は物理的に塞がれてしまう。
 最初のキスが嘘のように激しく舌で弄られ、驚いている間に解かれたバスローブのベルトが静かに絨毯の上へと落ちた。まだ触れられてもいない身体の芯が熱くなるのと対照的に、押し当てられている冷えたアルミが胸元を開きながら滑り始める。
 感情がどこかに引きずり込まれそうで、無意識にきつく閉じた瞳は闇を更に深い色に染め、舌の絡み合う音にすら刺激される俺は唯一優しく漂う優駿の香りに安息を求めてみた。ものの、次第にその優しすぎる香りにも酔ってしまう。
 もう五感の全てが翻弄されてしまって…
 優駿に導かれるまま声を上げ、身体を開く。
 最初から抵抗なんて俺にはできなかったんだ。廊下で抱きかかえられた時から魅入られてしまってた。
 闇に意識を溶かしながら薄く開いた瞳の中、映るのは優駿の身体。
 汗で艶やかに光るその淡く日に焼けた肌は
 そう…、サラブレッドそのものだ
 俺を激しく擾化する、優美でしなやかな…
 …獣


 そして俺は夢を見る
 柔らかい日差しの射し込む場所
 満開の花を惜しげもなく咲き乱す大きな桜の樹の下で、きれいな毛並みをした栗毛の馬と俺は立っていた。
 その首筋に手を伸ばし短い毛並みを確かめるようゆっくりと撫ぜてやると、馬もまるでそれに応えるかのように俺の頬に顔を摺り寄せてきた。
 それが嬉しくて俺は抱き込むように何度も何度も撫ぜてやる。
 何故だろう…こうしていることがとても自然に思える。
 知らず閉じていた瞳を開くとずっと先に人影が見えた。
 確認するかのように瞳をこらすと黙って俺を見つめているのは…あいつ
 長い沈黙の後、口を開きかけた俺にくるりと彼女は踵を返した。
 ハイヒールの音を響かせて彼女はそこから去って行く。
 けれどそんな彼女を追いかけようとはせず、俺は迷わずそこに足を留めた。
 此処から離れたくなかったから
 此処に居たかった…
 辺りには春霞
 消え行く後ろ姿を見送りながら、彼女に会えたことに感謝した
 これで本当に終わりにできる
 さよなら……菜穂子
 不思議な香りに包まれて、俺はもう一度瞳を閉じた


 そして


 その香りだけは現実のもの。
「…禁煙」
 それが煙草の匂いだと気が付いて掠れた声で呟いた。
「そんなもの読む余裕があったんだ」
 優駿も声が掠れている。
 部屋の規約なんて読むまでもなく、
「世間一般の常識。ベッドで煙草は」
「良くないわ」
 軽く英語を口ずさみながら優駿がサイドテーブルに伸ばしかけた腕を、俺は這わせたその指で制した。
「俺も」
 引き寄せた手首に唇を寄せ、その指から煙草を奪い取る。
「変わった匂い…、外国の?」
「インドネシア産。貰い物なんだけどちょっと職場で吸うのは気が引けてね」
 俺は少し笑った。
 分かる気がする、この独特の匂い。
「何か怪しいもの混ざってんじゃない? 幻覚系の物とかさ」
「媚薬効果が少し」
 ―――
 ごほほっ
 煙が喉に詰まった。
「嘘」
 声に見上げると優駿の笑い顔。
「そんなもの使わなくても充分だっただろ?」
 身を持って実感させられたんだ。
 言われるまでも無く
 だけれど、言葉で返すには羞恥心が邪魔をする。
 俺は返事の代わりに胸元にキス。
 そうしながら、
 愛してる
 と、心の中でだけ呟いた。
 軽く笑って流されるのが恐かったから。
 俺の肩に腕を回し、手から煙草を奪い返した優駿は灰皿にそれを揉み消して、
「4時か…」
 振り返りながら優駿の意味深な視線。
「このまま寝るのはもったいないな」
 ?
 布団の中に潜り込んだ優駿に、
「ちょ、っと待って。俺、今日休日出勤で…… あっ」
 いきなりな所を攻められて途切れた言葉。
「何?」
 もう…、いい
 なのに
「あ?」
 くぐもった含み笑いでまだ続ける。
 なんて意地悪な奴なんだ
 尋ねながらも止まらない優駿のその繊細な指先の動きに、まともな声なんて出るはずがない。
「止めて欲しいなら、今のうちに」
 意地悪な口を指で塞ぐと、その指を噛むようにくわえ込まれて舌先で弄ばれる。
 …そんなことにも感じてしまうのに、何をしたって優駿には勝てない。
「や、…めなく ……んっ… て…ぃい… っか…ら」
 もっとずっと俺のこと
 …愛して

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 差し込む朝日に目覚めた時、そこに優駿の姿はなかった。
 置き手紙でも、と部屋の中を見渡して直ぐに自嘲の笑みを浮かべて止める。
 何を期待していたというんだろう…
 ベッドから抜け出た俺は軽くシャワーを浴び、バスローブ姿で大きなガラス窓に凭れた。
 見下ろすとホテルの脇の公園に咲いているのは梅の花。
 春が来る…と優駿は言った
 俺の事情なんて知るはずもないのに、今思うと俺にとってはタイムリーな言葉だったのかもしれない。
 確かにもう春はそこにあった
 優駿は最初の宣言通りちゃんと俺を愛してくれた
 例えそれが有効期限付きの真実でも
 だからもう泣くことはしない


 梅が終わって桜が咲いたら…馬を見に行こう
 桜の花びらが舞い散る中
 何よりも鮮やかに駆け抜ける優駿を…






















作:杜水月
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