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季節


『Rhythm of rain』の冒頭部分に二十四の季節を持つ国と書きましたが、ついでなので日本の季節について少し…

■四季
■二十四節気
■節句


 四季 

言うまでもなく『春夏秋冬』4つの季節です。


 ...春.. 

日本・中国では立春から立夏まで。
気象学的には3,4,5月、天文学的には春分から夏至までの事。
草木の芽が「張る」・田畑を「墾る」・気候の「晴る」の意味などが語源

 ...夏... 

気象学的には6,7,8月、天文学的には夏至から秋分までの事。
陰暦で立夏から立秋までを指す。
語源は、朝鮮語のnierym(夏)、満州語のniyengniyeri(春)、
アルタイ諸語で「若い」「新鮮な」の原義の語と同じとも言われている。

 ...秋... 

気象学的には9,10,11月、天文学的には秋分から冬至までの事。
語源は、秋空がアキラカ(清明)である、また、収穫がア(飽)き満、
草木の葉のアカ(紅)クからとも…

 ...冬... 

気象学的には12,1,2月、天文学的には冬至から春分までの事。
陰暦では立冬から立春まで。
「ひゆ(冷)」の意が語源。
また、寒さが威力を「ふるう(振[ふゆとも読みます])」、
寒さに「ふるう(震)」、「ふゆ(殖)」などとも言われている。



 二十四節気 

中国伝来の語で、2つ組で12ヶ月に分かれています。
例えば立春・雨水で1ヶ月、啓蟄・春分で1ヶ月です。
その組のうち前半を節気、後半を中気と呼びます。
上の例では立春・啓蟄が節気で、雨水・春分が中気になる訳です。


季節 名称 概略日付
立春(りっしゅん)

雨水(うすい)

啓蟄(けいちつ)


春分(しゅんぶん)



清明(せいめい)

穀雨(こくう)
2月4日

2月19日

3月6日


3月21日



4月5日

4月20日
太陽の黄経が315度の時

陽の黄経が330度の時。正月の中

蟄中、つまり冬ごもりの虫が這い出ると言う意味。
太陽の黄経が345度の時

太陽の中心が春分点上に来た時の称。
この日を含む日が春分の日。
春の彼岸の中日で、昼夜の長さがほぼ等しくなる。

太陽の黄経が15度の時

春雨が降って百穀(いろいろな穀物)を潤すという意味。
太陽の黄経が30度の時
立夏(りっか)

小満(しょうまん)

芒種(ぼうしゅ)



夏至(げし)


小暑(しょうしょ)


大暑(たいしょ)
5月6日

5月21日

6月6日



6月22日


7月8日


7月23日
太陽の黄経が45度の時

太陽の黄経が60度の時

芒[ノギ](イネ科の植物の花の外殻にある針のような突起)のある穀物を播く時期の意味。
太陽の黄経が75度の時

太陽が天球上で夏至点に達し、北半球の昼がもっとも長く、夜がもっとも短い時。

太陽の黄経が105度に達する時
この日から暑気に入る。

太陽の黄経が120度の時
暑さが最も厳しい時期
立秋(りっしゅう)

処暑(しょしょ)


白露(はくろ)


秋分(しゅうぶん)



寒露(かんろ)

霜降(そうこう)

8月8日

8月24日


9月8日


9月23日



10月9日

10月24日

太陽の黄経が135度の時

太陽の黄経が150度の時
暑さが止み新涼が間近い日

太陽の黄経が165度の時
この頃から秋気が加わる。

太陽が秋分点に達した時、秋分を含む日を秋分の日と言い、昼夜の長さがほぼ等しくなる。
彼岸の中日。

太陽の黄経が195度の時

太陽の黄経が210度の時

立冬(りっとう)

小雪(しょうせつ)

大雪(たいせつ)

冬至(とうじ)


小寒(しょうかん)

大寒(だいかん)

11月8日

11月23日

12月8日

12月22日


1月6日

1月20日

太陽の黄経が225度の時

太陽の黄経が240度の時

太陽の黄経が255度の時

太陽の黄経が270度の時北半球では、正午における太陽の高度が1年中で最も低く、昼が最も短い。

太陽の黄経が285度の時

太陽の黄経が300度の時

 節句 

ちょっと季節とは外れますが、同じ節と言う意味で…
まぁいわゆる余談です。

 ◇五節句 

 人日[じんじつ]の節句(1月7日) 

七種[ナナクサ]の粥を祝う日。
春の七種:
芹[セリ]・薺[ナズナ]・御形[ゴギョウ]・はこべ・仏座[ホトケノザ]・菘[スズナ]・蘿蔔[スズシロ]

 上巳[じょうしの節句(3月3日) 

陰暦3月最初の巳の日、後に3月3日とされた。
主に女の子を祝う節句で雛祭りをする。
桃の節句・雛の節句・三月節句・重三

 端午[たんご]の節句(5月5日) 

邪気を払う為菖蒲[ショウブ]・蓬[ヨモギ]を軒に挿し、粽[チマキ]や柏餅を食べる。
菖蒲と尚武の音通などから近世以降は男の子の節句とされ、
甲冑・武者人形などを飾り、庭前に鯉幟などを立てて男子の成長を祝う。
あやめの節句・重五・端陽

 七夕[たなばた]の節句(7月7日) 

棚機とも書く。
天の川の両岸にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、星を祭る行事。
中国伝来の乞巧奠[コキュウデン]の風習と日本の神を待つ「たなばたつめ」の信仰とが習合したものと言われている。
乞巧奠からすると、女子が手芸に巧みになる事を祈る祭事の意味。
庭先に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾り、書道や裁縫の上達を祈る。
七夕祭・銀河祭・星祭

 重陽[ちょうよう]の節句(9月9日) 

陽の数である九が重なるという意味。
奈良時代より宮中で観菊の宴が催された。
菊の節句・九月の節句・重九


     ・節日[せちにち]…季節の変わり目などに祝祭を行う日



 平安時代の五節会 

 元旦[がんたん]の節会 

元旦の朝賀の後に天皇が紫宸殿で百官に宴を賜る儀式。
暦・氷の様[ヒタメシノソウ]・腹赤[ハカラ]の奏の後、三献の儀・奏楽などを行う。

 白馬[あおうま]の節会 

正月7日、朝廷で左右馬寮から白馬を庭上に引き出して天覧の後、群臣に宴を賜う儀式。
この日に青馬を見ると年中の邪気を払うという中国の風習によるもの。
本来は青い馬を引いたものを、日本で白馬を神聖視した所から、後に白い馬に変更。文字は改めたが読みはアオウマ。

 踏歌[とうか]の節会 

天皇が紫宸殿で踏歌を観覧中、五位以上の者を召して宴を賜った宮中の行事。
踏歌とは足を踏み鳴らして歌い舞う集団舞踏で、男踏歌は正月の14日または15日に、女踏歌は16日に行った。

 端午[たんご]の節会 

天皇・群臣が菖蒲鬘[アヤメカズラ]をつけて武徳殿に集まり、菖蒲・薬玉を賜り、後に騎射・宴会が行われた。
5月5日に行われていた。

 豊明[とよのあかり]の節会 

新嘗[ニイナメ]祭(近時は11月23日)・大嘗[ダイジョウ]祭の翌日、宮中で行われた儀式。
天皇が豊楽殿(のち紫宸殿)に出て新穀を食し、諸臣にも賜る。
賜宴の後に五節の舞いがあり、賜禄・叙位などの儀があった。


元旦・白馬・踏歌の節会を総称して三節会と呼びます。

その他の節会としては、相撲[すまい]の節会・重陽[ちょうよう]の節会・任大臣の節会などもあります。

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