Rhythm of rain　

冒頭部分お気づきになりましたか？
二十四の季節を持つ国と言うくだり、メルセデスベンツのCMから拝借させて頂きました。
１ヶ月ほど前に１度見たきりのCMなので
今もやっているかどうかは分かりませんが、
二十四の季節って何だろうと思い立ってそれをそのまま使いました。
実際梅雨と言うのは二十四季の中には入ってはいませんが、
日本には季節を表す言葉が山ほど有るものなんですね。

この作品は『予期せぬ出来事』を作っている途中に閃いたものです。
本当はこんなに早く出すつもりはありませんでした。
『優駿』も続きをまだアップしていないし、
『祈り』もそう言えば中途半端だなぁと思いまして
ひとつくらいは完結させておく事にしました。
季節は別にいつでも良かったのですが、
梅雨が迫っていたのでこうなった訳です。

さて、今回妊娠を楯に結婚を迫ると言うネタを使ってますが、
自分が妊娠しているのにこのネタはなぁ…って思う部分もあったんです。
他のネタを、とも思ったのですが
これに勝る強力な事情が思い当たらなかったものでつい…

私の作るお話しの中には時々（ごくまれに）実際の話しや経験なんかが
少し形を変えて入っている部分があるのですが、
実はこれもその一つ。
とある近しい男性の知人が過去にこういう事があったんですよ。
別れ話を出したとたん、
『あなたの子供を堕ろしたのよ』
と言われたらしい。
その当時の私には聞いた事の無い病名を言ってた気がするのですが、
もう５年ほど前の話しになるので覚えてなくて
お話しの中では繋留流産としました。
ただ、その人の場合診断書はおろか診察書も見せないし、
病院名も場所も教えてくれなかったそうです。
未だ妙な話しだとは思いますが結局2人は別れてしまったので、
真実は今となっては薮の中、なのです。

'99.7.13 杜水月

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