さがしていた忘れもの 

シリーズ初めての番外編です。
もともとこれは全く予定に無かったお話で、
鬼籠野秀真自身は記念すべき公開第一作目
『静かな月、静かな夜』から登場していたにもかかわらず
あの時はまだ名も無い端役でした。

確か『銀のナイフ』を作っている時に担任の教師の名前をどうしようかと迷って、
何となく珍しい名前を付けてみたくなったのがきっかけだったと思います。
どうせ名前を考えるのに気合いを入れるのなら彼のお話も作ってみようと思い、
このお話が出来あがりました。

で、“鬼籠野”と言う名字ですが、これは実在の地名です。
それから“秀真”に関してはそう言う言葉が有ります。
正確には“ほつま”と読むのですが、
音が何となく”ほずま”の方が私の好みだったのでそっちに変えました。
山口一生が鬼籠野秀真の名前を言い当てる事が出来たのは
上記の事を知っていたと言う設定にしてあります。

それから気付かれた方がおられるでしょうか?
山口一生の方は『優駿』で少しだけ登場しているのですよ。
別に『優駿』に出したのには深い意味はなかったんですけどね。

あと、最後にもう少しだけ。
こんな題名を付けたわりには、
鬼籠野秀真の消えた記憶については殆ど何も解明されてはいません。
本当はせめて消えた記憶くらい書いておきたかったのですが、
どう考えても話が長くなってしまうので今回はここまででぶっつりと切ってしまいました。
実は『Rhythm of rain』を先にアップした本当の理由はこれだったんですよね。
これ以上中途半端なお話を増やすのはあまりにも心苦しくて… (^ ^ ;

本編の最後にも書きましたが続編は必ずアップ致しますが、
杜の出産が近付いてますので先の話になってしまいます。
皆様にはご迷惑ばかり掛けるこんな杜ですが、どうか温かい目で見守ってやって下さいませ。

'99.8.20 杜水月


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