働ケドモ働ケドモ我ガ暮ラシ楽ニナラズ


 私の周りに起こる色々なことを、つれづれなるままに記録しています。
 そこはかとなくものぐるおしけれ。

9月27日(土)晴れ
 学会2日目。今日は、演題発表と座長のお役目である。演題については、全く先入観で見られたような質問を受け、真意を伝えようと答えるが、座長のH田先生に「質問された方、よろしいですか?」と聞かれて、逆に「言ってもダメダメ」というように手を振るような仕草をされてしまった。「そんなことをしているから医療費が上がる」とか「病院の利益ばかり誘導してはダメだ。」とか雑言、全く無礼極まりない。すぐ後に座長の仕事があったので、交見室で意見を戦わすことが出来ず、消化不良で退席する。座長の仕事が終わってロビーに下りたら、果たしてその質問者を発見。丁寧な口調できわめて紳士的に反論し、あなたが誤解・曲解していると認めさせる。完全に勝利!負けんぞー。

9月26日(金)晴れ
 学会に出席。聖路加国際病院のH野原理事長の講演を聴く。学生の時以来20年ぶりに講演を聴かして頂いたが、まったく衰えを知らない先生のバイタリィティに感服。まさに、「生き方上手」である。少し早めの昼食をとって、相談コーナーに出向く。S訪中央病院のK田先生とご一緒させていただいた。「はじめまして」とご挨拶したが、「先生のことは知っているよ。」と言われた。感激である。厚かましく持参した先生の本にサインをお願いしたら、快く書いていただけた。めちゃめちゃ嬉しい。
 夜は同行した職員と飲んだあと、予定していたプチ同窓会をおこなう。旧交を温め、みんな色んなところで頑張っているんだなあ・・と感じて、元気をもらえた。最後は、讃岐うどんを食べてシメにした。

9月25日(木)曇り
 今日から全国国保地域医療学会のため出張である。学会は明日なので、今日は夕方出発してホテル入りをするだけである。午後4時に参加する職員とともに総勢8名でキャラバンに乗り出発。午後7時半に高松市のホテルに到着。早速、夜の街に繰り出すことになる。私は別の用事があり二次会から合流したが、みんなよく飲み、よく食べ、よく喋っていた。

9月23日(火)晴れ
 昨日、梼原を出て高知市の自宅に帰ってきた。自宅のパソコン(EDiCube)の電源を入れた。電源のLEDは点灯するのだが、BIOSが起動しない。こ、これはどうしたこと?! 買ってからまだ半年なのに? パソコンの筐体を開け、マザーボードのジャンパスイッチをいじってBIOSの強制リセットをする。でもダメ。今度は、基板上のリチウム電池をはずし、CMOSのクリアをしてみる。でもやっぱり、うんともすんとも言わない。午前2時までやって、ふてくされて寝る。
 翌朝(つまり今朝)、目が覚めてから、パソコンの電源を入れると普通に起動する。え?何だったの?
 寝不足の目をこすりながら、某国営ラジオ放送で、S訪中央病院のK田先生の出演されている番組を聴く。ところが、午前中、U田医師から入院中の患者さんの件で相談の電話が頻回にあり、結局、予定を早めて梼原に帰ることになる。途中、土佐市まで帰り着いた頃に再びU田医師から電話あり。「もう落ち着きましたから、ゆっくり帰って来てください。」おいおい、そりゃないぜ・・。時間が余ったので、須崎市のI文字菓子店に立ち寄り看護師さんの機嫌取りのケーキを買う。阪神優勝記念セールをやっていて、ケーキが1個77円であった。阪神優勝は腹が立つが、背に腹はかえられず、一つずつ全種類を購入する。

9月20日(土)雨
 来週末に高松市で開催される全国国保地域医療学会の準備に余念がない。準備といっても、申し込んでいる演題発表や、仰せつかっている座長の準備でない。(それはそれで適当にやってはいる。) 同級生と連絡をとってプチ同窓会の段取りをすること、国診協相談コーナーの準備である。相談コーナーは役員に時間ごとに当番で割り当てられるのだが、今年は、S訪中央病院のK田先生とご一緒させていただくことになった。K田先生は、「がんばらない」「あきらめない」という本を上梓されている。前者は、西田敏行主演で昨年TVドラマ化もされている。というわけで、私も先生の本を持参してサインを頂こうという目論見である。今から楽しみである。

9月19日(金)曇り
 議会の予算委員会でM神議員(元保健婦)が質問に立った。
「梼原病院の先生が二人、単身赴任者になっていると聞く。どうも、病院食で生活をしておられるようであるが、成人男性として栄養的に十分なのか?」
 体の心配をして頂くのは有難いのだが、まあ、腹が減れば自分で何とかするし・・。事務長も一応、答弁をしていたそうである。私の疑問としては、(1)病院食が悪いという前提で話をしていないだろうか? (2)議会で議論する話だろうか? (3)単身赴任者のM場医師と私を心配してくれているのは有難いのだが、独身のM崎医師の心配はしなくていいのだろうか?
 いずれにしても平和な町である。

9月17日(水)晴れ
 糖尿病と膝関節症で悩んでおられる患者さんから足の裏に貼る「あすなろシート」というものを使っているがいいか?とご質問を受けた。そのようなものを知らなかったので、一度見せてくださいとお願いしたら、今日、2枚分けてもらった。診察介助で居たU田看護師も夫婦でお互いに貼り合っているのだそうである。早速、足の裏に貼って寝た。確かに朝になるとシートが湿気を帯びてじゅくじゅくになっていた。ただ汗を吸っただけのような気もするが・・。

9月16日(火)晴れ
 阪神が何かやったらしく、テレビでも大騒ぎである。ま、私には何の関係も無いことである。ま、私は公私混同することはしないが、阪神ファンのU田医師が浮かれていると厳しく指導してあげなければなるまい・・。

9月15日(月)晴れ
 敬老の日、他の先生には全員、各地区の敬老行事に分かれて出席してもらった。U田医師は芸能が充実していることで有名な初瀬区の敬老会に出かけた。あまりの面白さに感激するとともに、芸人の彼としては若干悔しさを感じていたようである。
 私は、病院当直の留守部隊である。今日の当番看護師さんは、8月より勤務してもらっている臨時のS田さん。初めての当番である。初めての時には、色々あるもので、怪我の患者様が続々と来院。夕方からは、整形のK安医師が初めての当直をする。簡単に機器の使い方などを説明するが、容赦なしに救急患者様がたくさん来て、息つく暇も無いような忙しさ。私もその都度呼び出しを食い、朝まであまり眠れず。敬老の日なんだから一番年寄りの医者を大事にしてもらいたいものである。

9月14日(日)晴れ
 お墓参りの前に実家に立ち寄る。実家に残している学生時代の荷物の中身を整理した。
 実は、大学5年生の時、梼原町に実習にきた際に宴会で歓迎をしてもらった。そこで、役場職員の方に「いいか、君はここで一宿一飯の恩義があるわけだ。この恩義に報いるために将来、医者になったら必ず、梼原に来て働きなさい。」と詰め寄られ、素直な私は「はい。」と返事をしてしまった。その約5年後に梼原町に赴任し、以後11年間、勤務をしている。その、強面の役場職員の方に、「約束通り来ましたよ。」と言いたかったのだが、名前すら覚えていない。勤務していれば、いつかはその人に会う事もあるだろうと思っていたが、いっこうにお目にかかれない。ところが、15年ぶりくらいにその人物が判明した。整理していた荷物の中から出てきた名刺には「町民福祉課課長補佐T田I雄」と書いていた。言わずと知れた病院事務のT田主監の亡夫である。T田主監にその名刺を見せて大笑いする。名刺の主は私が梼原町に赴任する前に他界されていた訳で、そりゃあ、なかなかお目にかかれなかった筈である。

9月13日(土)晴れ
 今日は、自宅へ帰る予定だったのが、夜に以前に梼原町に駐在していたY本保健婦さんが遊びに来ると言うので、帰宅を取りやめた。Y本さんは、このたび、めでたく入籍をされたので、仲間内でお祝いをしてあげようという算段である。妻に電話をかける。「ふーん、明日、お義母さんやお義兄さんたちと一緒にお義父さんのお墓参りにいくという約束は忘れている訳ね?」 「あ、忘れていた・・。」 こうやって家族の信頼を無くしていくんだねえ・・。

9月11日(木)曇り
 大腸ファイバーをまたやっていた。今日は、私の手技をU田医師が最初から見学したいというのでOKしていた。始める段になって、U田医師は病棟に呼ばれた。彼が、帰ってきた頃には、もう、ファイバーは深部に挿入されてしまっており、肝心なところは見逃してしまう。こういうとき、意地になって素早くやってしまう子どもじみた性格の私。

9月9日(火)曇り
 先週、実習に来ていた学生(J治医大I垣君)から宇都宮名物「まさしの餃子」を送ってもらった。殊勝な後輩に医局費から御礼をすることにした。「勉強会で使えるように図書券を送ってあげよう」とメールを書くが、「ビールに変えることのできる券の方がいいです。」とのこと。
 で、今週も宴会。先週末にU田医師が沖ノ島で獲って来た魚介類とともにバーべQをおこなう。

9月8日(月)晴れ
 大腸ファイバーをしながら患者さんに話し掛けていた。「ごめんね、うるさい検査でねぇ・・もうちょっと頑張ってね。」何気なくこう言っていた所、実習にきてる看護師さんに「どこが、賑やかなんだろう?」と言われた。『うるさい』=つらい、苦しい、疲れるという土佐弁であることを初めて自覚する。

9月7日(日)晴れ
 熱い、暑い。折角の休みだというのに、どこへも出かける気が湧かない。一日、うだりながらパソコンの前で過ごす。

9月5日(金)晴れ
 今週の病棟回診でのこと。4人部屋で回診していると、私の診察している患者さんの隣の患者さん(おばあさん)がU田医師に声をかける。「せんせー、わたし、腕相撲強いんよー。やってみるかよー。」U田医師VSばあちゃんの腕相撲が始まる。「うわー、ほんとに強ーい。」とU田医師の感嘆の声。 この病院では、『白い巨塔』のような緊張感は存在しない。

9月4日(木)晴れ
 気象庁が冷夏だと言った途端に厳しい残暑がくる。お隣のN土佐村では、36.5度という体温のような気温。この残暑で体調を崩して病院を訪れる人も増えている。早く秋こーい。

9月2日(火)晴れ
 今日もK立C央病院S田医師が実習の学生を連れてきた。で、焼肉。一昨日にちきん館で買ってきたローストチキンも皆で食する。このような生活をしょっちゅうやっていると学生が誤解しているのではないかと心配。


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