働ケドモ働ケドモ我ガ暮ラシ楽ニナラズ


 私の周りに起こる色々なことを、つれづれなるままに記録しています。
 そこはかとなくものぐるおしけれ。

6月30日(水)雨
 昨日の薬審の続きである。新しいタイプの高血圧の薬であるB有製薬のNーロタンという薬がある。この薬は前回の薬審ですでに採用済みである。このタイプの血圧の薬は今までこのNーロタンだけだったのだが、最近、T田製薬がBロプレスという新薬を発表した。厚生省の決定した薬価も全く同じであり同効薬剤と認められていることになる。このタイプの薬を2種類も採用するのは無駄なのでどちらかにしようということになり薬審で相談することになった。見積書を比較すると仕入れ値が1錠あたり2円だけBロプレスの方が安いことがわかった。しかし、今まで既にNーロタンを使用している患者さんも多く、できれば変更したくないのが本音である。従って卸しにちょっと掛け合ってみることになった。卸しの担当者に「いやー、Bロプレスの方がちょっと安いんだよね。もうちょっと頑張ってみない?」と言ったところ、「そんなに差がありますか?このくらいですか?」と片手を広げた。私は、「あ、大丈夫、そんなに違わない。このくらい。」と指を広げた。ところが、2本指を広げるつもりだったが、関節の調子が悪く、間違って3本広げてしまった。真面目な卸しの担当者は「わかりました。頑張りますと言った。」ありゃ、儲けた。

6月29日(火)雨
 今日は、薬事審議会いわゆる薬審である。院内の医薬品の採用、不採用を決める会である。医薬品は色んな種類があり、同効あるいは同一の薬なのにメーカーが違うので名前が違うだけなんて薬があったりする。だからどの薬を使うかは仕入れの条件などを考えて公平をきすために医者全員が議論して決定する。毎年、多数の新薬が市場に出るが、これを使うか否かもみんなで話し合うのである。また、古い薬などは、もう使わないようにしようと話し合う場合もある。メーカー、卸しにとってみたら、非常に胃の痛くなるような会なのである。新規採用を獲得するとメーカーのセールスマン(MRという)の業績になるらしい。既に見積書を提出させているので、何が薬審に掛けられる薬品かはメーカー、卸しとも知っているのである。そのメーカーのうちTルモという会社のMRが薬審前にやってきた。このMR、今まで製品の紹介になど来たことなんかないのに、薬審にかかるとわかった途端にやってきて、「先生、本日の薬審よろしくお願いします」と言った。普段から自社の製品の長所・短所も話をしにも来ないで、こういう態度をとるMRは嫌いである。「君はご機嫌を取りに来たつもりかも知れないけど、僕は君のようなMRは嫌いだ。お願いに来たから採用するなんてことは絶対ないので残念だったね。しかし、MRが嫌いだからその社の製品を差別することはないから安心しなさい。今後は普段から製品情報を持ってセールスに来なさい。」と怒鳴り飛ばしてしまった。ふんっ!

6月26日(土)雨
 天気が良かったら保育園の潮干狩りのはずだった。朝から梅雨前線が元気なために大雨である。貸し切りバスがキャンセルできないため、高知市で行われている木のおもちゃ展に出かけるということになった。娘二人とバスに乗り込んだが、疲れていた私はバスの中で熟睡モードに入った。昼御飯は、県立総合看護専門学校の体育館を借りてお弁当となった。昼御飯の時間が1時間半、おもちゃ展の会場が1時間だけの自由時間であった。1時間遊ぶためだけに3時間半かけてバスに乗っていくという非常に強行軍な遠足だった。帰りも私は熟睡モードだった。

6月24日(木)雨
 今日は朝から激しかった。いきなり食道静脈瘤の破裂の患者さんである。吐血だーっ、腹水だーっ!こんな日に限って検査をてんこもり準備していた。でも午前中で片づいた。今日は凄く儲けた気がする。

6月23日(水)雨
 J明検査技師長からの指摘で検診の単価を値上げすることになった。例えば、GOT、GPT、rGTPのセットが500円だったものを510円に値上げしようというのである。というのも、昨年から血液検査の器具が変更となり消耗品代のコストが上がったためで、今のままだと赤字だからである。関係機関と調整し、まあ、いいでしょうと理解してもらえた。
 さて、J明検査技師長は全くの不注意から血液検査の機械を故障させてしまい、高松市からサービスマンを呼ぶハメになった。あのお、J明さん、10円の値上げは達成しましたが、修理費1万3千円が飛んでいったんですけど・・

6月22日(火)くもり
 梼原町南部でカワウソを見たという噂がたっている。数人の人がダム湖を泳ぐ姿を目撃しているらしい。日本カワウソは絶滅が心配されており、高知県須崎市で最後の目撃報告があるのだが、それも10年以上昔の話である。今回のは地元民は色めき立っているのだが、K知新聞に情報を流しても無視されているらしい。どうなるかねえ。

6月21日(月)晴れ
 今日は、役場の幹部会の飲み会である。総務課長の配慮で「雲の上の温泉」で地元の産品を食べて飲もうとのことだった。食べた物は、チンゲンサイ、椎茸、ベイナス等である。もうちょっとねえ。

6月18日(金)雨
 夕方、代表者会が終わった後、飲みに行った。M場医師のたっての希望なのだが、彼は一昨日は午前3時半まで飲んでいたはずである。今日も午前1時半まで飲んだ。大丈夫か?

6月17日(木)晴れ
 来月11日に高知県知事を招いて健康文化の里づくりフォーラムが催される。このなかで保健福祉支援センターでは介護保険劇をすることになった。月刊地域医学に載っていた栃木県足尾町で行われた劇の真似である。脳卒中を発症した患者さんが介護保険サービスをうけるまでの実際の流れを劇で紹介することによって、書類やお決まりの言葉で説明してもわかりにくい介護保険制度を広く理解して貰おうとするものである。M野医師を監督のもと、多くの職員と町民ボランティアで構成される劇団カップラーメンが本日旗揚げされ初回の練習をおこなった。私も認定審査委員の配役を頂いた。アドリブやっちゃろー。

6月16日(水)晴れ
 今日は看護婦さんの送別会である。看護婦不足の折り、ここで一人辞められることは非常に痛い・・けど仕方がない。盛大に送別会を催した。私は比較的おとなしく帰ったが、最終組は午前3時半までやっていたようである。みんなえらい。

6月11日(金)晴れ
 高齢者サービス調整会議で、介護保険下のサービスの方向性についての討論をした。もはや、政治レベルの話である。介護保険は蓋を開けてみないと分からないと言われるが、ただ、一つはっきりしていることは、真面目にやらない市町村では必ず痛い目に遭いそうであるということである。明日の為にがんばろー。

6月10日(木)晴れ
 ほっほほほほほ。巨人が調子いいと気持ちいいわね。

6月8日(火)曇り
 夜9時に家でほけーとしていると、K知県立中央病院へき地医療センターY井先生から電話を頂いた。「うちのT橋院長が先生と連絡を取りたがっているから、御自宅に電話をして下さい。」とのことであった。何の用事かは教えてくれないがT橋院長曰く、「いいこと。」だそうである。Y井先生も何のことかわからないとのことである。これはきっと何か悪い知らせだと悟った私はおそるおそる電話をする。
 「あーもしもし、T橋だが。(低音で)今日はどうして来なかった?!」何のことか一瞬分からずたじろぐが、すぐ思い出した。今日は、全国自治体病院協議会高知県支部の総会であった。T橋院長は支部長だ。だいたい、平日に院長が気安く居なくなれる病院じゃないんだなうちは・・。「いろいろ仕事がありまして・・」当たり障りのない言い訳をしてみた。「あのな。(低音で)先生に相談だが、高知県支部の監事をやってくれんか?」「はぁ」今日の支部会で既に採決しているので、今更、いやだといっても無理なのであろう。「具体的にどういった事をすればいいんですか?」と伺ってみたら、T橋先生は「ワシの言うことを聞けばええが。」と強い口調で言われる。(メチャメチャである)「会計監査をしてもらわないかんのじゃが、普通はじゃな、中央病院の事務が監事の所へ行くことになっておる。ところがだ、梼原は遠いから、あんたが、中央病院に来てやってくれ。」あのお、近いから来てくれなら分かるんですけど、遠いからって・・僕の都合はどうなるの?理不尽な!まあ、しゃあないわね。

6月7日(月)雨
 慢性膀胱炎にグランベリージュースという飲み物が効くらしい。ある入院患者さんにM場医師が飲むように勧めた。Kッコーマンから、30本通信販売で買っていただいた。本日、届いた。早速、飲んでもらった。患者さんは一気に飲んだ。おいしいですか?ときいたら、「おいしくない」と言われた。その割にいい飲みっぷりだったけどなあ。代金は郵便局振り込みである。患者さんの年老いた奥さんに振り込んで貰うことになるわけだが、M場医師は若干心配して、「おばちゃん、これ、振り込み、できます?」と言った。おばちゃん曰く、「ええ、わかります。私、郵便局で32年間勤めてましたから・・」し、しつれーしました。

6月6日(日)晴れ
 今日は、恒例、「土佐牛まるかじり大会」の日である。毎年、M田S二郎先生は御一家で参加されるのに、今年は都合が付かないとかで欠席である。多くのお客さんに来ていただき、こじゃんと飲んだ。なんか知らんけど、見ず知らずの人が、ビールをくれたりする。当初、火力が強くて、サウナ状態であったのでビールのうまいこと。家に帰ってもはや寝るだけ。
 午後4時に病院の元職員の新築落成の餅まきがあった。起きあがって子供を連れて行ってたら、出遅れてしまい、終わって帰って来てる人に会った。哀れに思ったのか、知り合いのおばちゃんが餅を分けてくれた。帰ってまた寝る。
 午後5時になって新築落成の祝賀会に出かけた。また、飲んだ。すごくいっぱい飲んだ。帰って寝た。

6月4日(金)晴れ
 今日は、保健福祉支援センターの定例会である。定例会と言っても会議ではなく、要は宴会である。須崎市のPリンスホテルの屋上ビアガーデンに行った。閉店まで飲んで、騒いだ。机の上を片づけてぬいぐるみの競馬をした。馬に糸をつけて引っ張り、塩ビパイプで巻き取る単純なレースであるが一般客の視線も気にせず異常な盛り上がりを見せた。時間の関係で2回戦、3回戦が行われず、ジャンケンで優勝が決まるということになったが、決勝戦までやると腕が痙攣しそうであったので賢明な選択とも言える。

6月2日(水)くもり
 昨日、M場医師が呟いた。「最近、救急車が来ませんねえ。」あ〜あ、言ってしもうた。言うと来るんだ。今日の当直は僕なんだぞ。・・と思ってたら、今朝5時半に救急車がなり、昏睡状態の人が搬送されてきた。夕方には、転倒して腰を痛めた人が運び込まれてきた。ほらね。
 おまけに、右下肢急性動脈閉塞症の患者さんがやってきた。緊急、血管造影をして血栓溶解をした。その後、胃瘻造設、腹部リンパ節針生検を行った。今日は、へろへろである。濃い一日だった。


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