きじ(その2)



 うららかな春の日の午後、キジが病院玄関に突撃し、そのまま息絶えた。まだ、若い雄鳥で鮮やかな羽が美しかった。キジ鍋にするべし、との意見と、綺麗だから剥製にしようとの意見に分かれたが、結局、発見者のS元次長が剥製にすることに決定。たまたま来ていた薬屋は剥製加工業者までキジの遺体を届けさせらるハメになった。さてキジの死因が知りたい私は頸髄損傷が原因でないかと推測し、レントゲンを撮影してみたが・・よくわからん。
 このキジ、現在はS元次長宅の床の間に飾られている。

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