きまぐれつうしんって何だ?

1988年10月から約7年間、私はある教会に通い、そのうちの4年間、教会学校の中高科の教師をさせていただきました。

近所にミッション系の女子校があり、その学校では生徒に日曜日の礼拝出席が勧められていました。私の通っていた教会も、その学校の推奨する教会のひとつで、毎年四月には、多くの新入女子中高生が、教会にやってきました。

ところが彼女らの出席率はというと、これは惨憺たるもので、登録名簿はずらずら、出席名簿はぱらぱら・・・ ましてや、中高科の分級にまで出席する生徒は限られたほんの数人という有様でした。

そこで、何とか生徒たちに少しでも教会のことを知ってもらおう、少しでも中高科になじんでもらおうとして私は、中高科の分級の様子や教会の行事などを書いた連絡紙を作って、一方的に生徒たちの家に郵送しました。

まあ、毎週発行できればベストなんでしょうが、とてもそんな自信はなかったので、名前も 「きまぐれつうしん」 といたしました。結果的には、中学科の三年間で36号、中高科の一年で29号と、「きまぐれ」 の名に恥じないものとなりました。

このホームページには、そのうちの 「あかぎまんワールド」 と呼べるものだけを紹介していますが、このほかに、春の自己紹介特集、生徒や教会員の投稿、ゴスペルソングの紹介など、いろいろやっていました。

ただ、この 「きまぐれつうしん」 は、生徒の保護者や教会員の間では、評判はすこぶるよかったのですが、肝心の生徒たちの出席率アップにはあまり貢献しなかったようです。しかし、私にとっては、自分のキリスト教を発展させる大きなきっかけになったのです。

私のように、洗礼は受けてるけど、どこの教会員でもない(私は神学校をやめてから母教会に帰らず、交わりも絶っていたので 「除籍」 になっているのです) という変てこな輩を、あっさりと受け入れて教会学校の教師までさせて下さったこの教会に、とても感謝しています。

私は結局、この教会の会員にはなりませんでしたが、ここが私の第二のふるさとならぬ第二の母教会だと、自分勝手に思い込んでいます。

 

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