教会用語の基礎知識

ーメン


なんといっても教会用語の代表格でしょう。ふつう、賛美歌や祈りのおわりにつけることばです。

ふつう、と言ったのは、教会の集会などで、他人の祈りの途中に、やたらと「アーメン」を連発する信者がいるからです。その人は別に、合いの手を入れようなどと思っているわけではありません。

アーメンはもともとヘブライ語で、「然り、そのとおり」という意味ですから、くだんの連発アーメンも、おわりのアーメンも、その祈りの内容に「そのとおりです」と、いわば確認の印をついているようなもので、その祈りが、自分の真実の祈りであることを表そうそうとするものです。

さて、「ふつう」と書いたのには、もう一つのわけがあります。

これは、とくに信者だけの集会などに、よく見られるのですが、講師の熱弁に応えて、「のってるかい?」「イェーイ!」よろしく、聴衆が「アーメン!」と叫ぶのです。

これは「そのとおり」だけでなく、その集会の雰囲気をもりあげ、聴衆の気持ちを高揚させるのに、多大な効果があるようです。

ちなみに、辞典によると、アーメンの品詞は、名詞、感動詞だそうです。

次回は「愛」